健康コラム

朝食を抜くだけ! 疲れにくい体を手に入れるプチ断食のすすめ

その他

突然ですが、あなたは1日に何回食事をしていますか?

「健康のために朝・昼・晩の3食きっちり食べています。」

それなのに、なんだかいつも疲れて集中力が続かない……なんてことはありませんか?
それは、もしかすると食べ過ぎのせいかもしれません。

そんなあなたにおすすめしたいのが、朝食を食べないプチ断食。

人間の体の自然なリズムをもとにした断食に対するFMT整体の考えと、
日々の生活に無理なく取り入れられる方法をご紹介します。

1.なぜ断食で体の調子が良くなるのか?

1−1.24時間365日働きっぱなしの内臓

私たちが食べ物を食べると、体は「消化→吸収→排泄」の順に働きます。食べたものの量や種類にもよりますが、最初に食べ物が口に入ってからウンチとしてくるまでに、なんと約18時間かかると言われています。

もしもあなたが朝・昼・晩と3食を食べている場合、前の食事で食べたものを内臓が完全に処理しきらないうちに、また新たに食べ物が入ってくることになるため、内臓は全く休む暇がありません。

1日3食が推奨されている日本人の一般的な食習慣を考えると、1年間で1度も、いえ、一生のうち1度も内臓に休みがないという方も少なくないのではないのでしょうか。そんな内臓にお休みの時間を与えることで、体を整えるのが断食の大きな目的です。

1−2.消化以上にエネルギーを必要とする活動はない

特に、消化、吸収、代謝は多くのエネルギーを必要とし、体の活動の中でも最もエネルギーを使うとも言われています。食べ過ぎたあと、まるで水泳をしたかのように眠くなったりだるくなったりするのはそのためです。それが絶え間なく行われているとすれば、胃腸は常にオーバーワーク気味なのです。

「エネルギーを蓄えるためにしっかり食べなければ」と、体にとって良かれと思って食べていることが、逆にあなたの体のエネルギーを奪っている可能性があるのです。

1−3.野生の動物は必要以上に食べない

野生の動物は、お腹がいっぱいになると、そばに獲物となる動物がいても襲って食べることはしません。しかし、私たち人間は「必要だから」ではなく「食事の時間になったから」という理由で、たとえお腹が空いていなくても食べ物を食べることができてしまう生き物です。さらには食事と食事の時間の合間に、おやつやお菓子を間食する方も多いのではないでしょうか。

時間によって食べることが当たり前になっていると、「自分は食べ過ぎている」という自覚もないかもしれませんが、そういえば久しくお腹が「グーッ」と鳴ったことなんてないなあ……というあなたは食べ過ぎている可能性があります。

1−4.食べ過ぎは体の回復力を奪う

また、野生の動物は病気をしたりケガを負うと、断食してひたすら眠るといいます。それが一番早く治ることを本能的に知っているからです。消化にかかるエネルギーを減らすことができれば、体の修復に十分なエネルギーを使うことができるため、病気や怪我、痛みの改善が早くなります。また、疲れにくくなって集中力が上がり、仕事や勉強の効率にもつながります。

実際、FMT整体の患者さんからも、食べ過ぎた後に起こった体の変化をお聞きすることがあります。

足の裏の痛みを抱えたある患者さんは、朝の一歩目がすごく痛い日と気にならない日がありました。その違いは何かと振り返ってみると、痛みが強くなった日の前日は決まって、たくさん食べていたことに気づいたと言います。

また、別の患者さんは、普段仕事でたくさん歩いているから歩き慣れているはずのところ、天丼屋で大盛りを苦しくなるほど食べた後、軽く歩いていたらいきなり両足をつってびっくりしたというケースもありました。

その反対に、数日間の断食を行った後に、症状が劇的に改善したという方もいらっしゃいます。

必ずしも食べ過ぎたから痛みが強くなった、断食したから痛みが良くなった、とは言い切れませんが、食事の増減が体の回復に影響を与えることは十分ありえることだと私たちは考えています。実際、FMT整体では患者さんへのアドバイスの1つとして「暴飲・暴食を控えること」と伝えているのもそのためです。

2.朝抜きプチ断食ってどんな効果があるの?

2−1.内臓に18時間の休息を与える

冒頭でお話ししたように、食べ物が口に入ってから排泄されるまでに約18時間かかります。ですので、前の食事から18時間以上空けることができると、内臓がオーバーワークから解放され、回復しやすい状態になります。たとえば、夜の7時に夕飯を食べ終えたとすると、翌日の昼の2時まで何も食べないことになります。

しかし、12時ころお昼を食べる方が多いでしょうから、どうしても2〜3時間ほどサイクルが早くなってしまうと思います。それに、夕飯の時間がもっと遅い方は、お昼の時間はどんどん押してしまいます。

18時間というのは理想ではありますが、このプチ断食の目的は、疲れにくい体に整え、集中力を上げ、日々の生活の質を向上させることなので、日常生活に支障がない範囲で取り組めればOKです。今まで食べていた朝食を抜いただけでも体にかかる負担はかなり減るはずです。

2−2.朝は断食のゴールデンタイム

朝・昼・晩と3食のうち、なぜ朝に断食をすすめるかには理由があります。

体の自然なサイクルのことを「サーカディアンリズム」といいます。この視点から見たとき、1日の中で、朝は「消化・吸収・排泄」の3拍子のうち、「排泄」が最も活発に働く時間帯です。

その証拠に目覚めとともにトイレに行きたくなったり、息が臭かったりしませんか?また目やにが出たり、舌に白っぽい汚れがついていたりするのは、そのためです。不要となった老廃物を体が最も活発に排出してくれる時間帯が朝なのです。

以下は、サーカディアンリズムから見た「消化・吸収・排泄」の時間帯です。

●正午〜午後8時・・・・消化の時間(食べたものを分解する)
●午後8時〜午前4時・・吸収の時間(体で利用できるようにする)
●午前4時〜正午・・・・排泄の時間(老廃物と食物のカスを排出する)

参照:だから治らない、防げない!!親・指導者の「常識」がつくりだす子供のスポーツ障害(高瀬元勝著)

しかし、このゴールデンタイムに朝食を食べると、排泄活動にブレーキがかかってしまい、消化にエネルギーが使われることになります。体は常に消化活動が優先される仕組みになっているからです。このことが便秘の一因となっている方もいます。

老廃物の排出が不完全なうえ、消化によって多くのエネルギーを消費するため、朝からすっかり疲れてしまい、ボーッとしたり気だるいのはそのためです。もしもあなたが会社に着いて気分をシャキッとさせるためにコーヒーを飲んでいるとしたら、エネルギーを得るためにとっているつもりの朝食が、逆にあなたのエネルギーを奪っているのかもしれません。

2−3.便秘解消にも効果的

食べた後に決まって便意がくるという方の場合、ものを食べると脳から指令が出て胃・大腸反射が起こり、便意が促される仕組みになっています。すると、便秘が慢性化している方の場合、食べないと余計便秘になってしまうのでは?と心配されるかもしれませんが、大丈夫です。それとはまた別に、私たちの体には排便を促す仕組みがあります。

空腹時になると活発に分泌されるモチリンという消化管ホルモンによって腸管の働きが活発になり、腸の内容物を肛門の方へ送る働きである「蠕動(ぜんどう)運動」が促進され、排便しやすくなるのです。ですので、決して食べないと出なくなるのでは?と不安になることはありません。

3.朝抜きのプチ断食を始めるにあたって

3−1.前日の夜に食べ過ぎないことがポイント

朝を抜くんだから翌日の昼の分までがっつり食べておこうと、前日の夜に食べ過ぎてしまわないように気をつけてください。どの時間に食べたとしても消化にエネルギーを取られるのは同じです。結局朝からぐったりしては、意味がなくなってしまいます。

また、食べすぎた後、いつもの時間に食べ物が入ってこないと体はなおさら空腹感を感じやすくなってしまい、昼にドカ食いをしてしまう可能性があります。体を慣らしていくために、いつも腹8分目以内を意識しましょう。

3−2.朝起きたら水を飲む

朝断食という文字通り、朝は何も食べませんが、水分補給はしっかり行いましょう。コップ一杯の水をゆっくり味わうように飲みましょう。寝ている間に失った水分の補給や、老廃物の排出を助けてくれます。冷たい水ではなく、常温の水を飲みましょう。白湯もおすすめです。

3−3.どうしてもお腹が空く場合はフルーツならOK

とはいえ、毎朝食べていた人がいきなり朝食を抜くのはきついと思います。最初のうちはふらついたり、貧血ぎみになったり、力が出にくくなったりするかもしれません。普段まったく運動をしない人がいきなりランニングを始めたら、最初は疲れやすく辛さを強く感じるのと同じで、体は急激な変化にはすぐには対応できないのです。

だいたい1〜2週間もすれば体が慣れてくるものですが、それまでの間、我慢し続けるのは辛いですよね。それに、デスクワークか体力のいる仕事かによっても、使われるエネルギーは人によって異なると思います。

その場合、朝、唯一食べても良いものがあります。それは新鮮な生のフルーツです。他の食べ物が1時間半〜4時間ほど胃の中に留まるのに比べて、フルーツは20〜30分で胃を通過するため、消化にほとんどエネルギーが要りません。また、新鮮なフルーツに含まれる水分は、老廃物の排出を助けてくれます。

ですので、フルーツならたくさん食べても大丈夫です。旬のもので水分がたっぷり含まれているものがより効果的です。ただし、フルーツ以外のものとは一緒に食べないようにしましょう。

次の章では、フルーツに関してよく聞かれる質問に対してお答えします。

4.フルーツに関してよく聞かれる質問

4−1.フルーツを食べすぎると太るのでは?

甘いフルーツをたくさん食べると太ってしまうのではないか?と気にされる方は多いと思います。確かにフルーツには果糖とブドウ糖という糖分が含まれており、血糖値を急激に上げたり、脂肪がつきやすくしたりする影響があることは数々の実験でも証明されています。

しかし、それは糖分だけを取り上げた場合の話であり、加工をしていない生の果物には食物繊維をはじめ、ミネラル、ビタミン、酵素、栄養素も含まれているため、丸ごと一緒に食べれば、糖の吸収を穏やかにし、余計な成分の排出を促してくれるため、気にしすぎる必要はありません。むしろダイエットにも効果的です。

食べ過ぎが良くないのはフルーツに限った話ではありませんので、腹8分目を意識していれば問題ありません。

4−2.ドライフルーツやフルーツジュースでもいいの?

ドライフルーツは水分が抜け、糖分が凝縮されているのと、酵素の働きもなくなっているため消化に負担がかかります。また、ジュースにして食物繊維が取り除かれると、糖分が急激に吸収されることになり、血糖値が上がりやすくなり、同じく内臓に余計な負担がかかります。

加工したり手を加えていないものをそのまま食べることが好ましいです。

4−3.フルーツは体を冷やすって聞いたけれど?

もともと冷え性の方の場合、食べ始めは余計に冷えが強く感じられることがあります。しかし、続けていくとフルーツに含まれる食物繊維や水分、ミネラル、酵素などが良質な血を作ったり、余計な水分や老廃物を排出し、血流を良くしてくれるため、続けていくことでむしろ冷え性が改善していく可能性が高いです。

5.まとめ

今回、体の自然なサイクルから見た、フルーツ併用可の朝食抜きプチ断食をお伝えしました。

実践された方からは、疲れにくくなった、集中力が続くようになった、朝からお通じが自然とくるようになった、肌に透明感が出て、ファンデーションをワントーン明るいものに変えた、基礎体温が35℃台から36℃台へ上がった・・などなどのお声を頂いています。

また朝食の準備や片付けにかかる時間がなくなったので、朝からバラバタせずゆとりを持って過ごせるようになった……なんて想定外の嬉しい声も。

朝抜きのプチ断食を始めると、最初は空腹感や辛さを強く感じると思います。ですが、1〜2週間もすると体は適応していきます。一度楽な感覚を味わうと、今までいかに食べ過ぎていたかに気づくと思います。体は軽々で、むしろ食べない分だけ仕事や勉強に集中でき、「朝食べないと不健康」「集中力が続かない」などよく言われることは思い込みだったことを実感すると思います。

体の自然なリズムに従って食べ過ぎから体を解放し、朝からエネルギーあふれる体に整えていきましょう。

この記事を書いた人

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FMT整体

施術現場で積み重ねてきた経験を元に様々な情報を発信していきます。