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【訪問施術 事例】脊椎小脳変性症 男性

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脊椎小脳変性症

本日は、脊椎小脳変性症で訪問施術に伺っている患者さんの症例を紹介します。

症状・診断

訪問施術の依頼をいただいたのは、脊椎小脳変性症で10年前から寝たきりのお父さん(Tさん)を介護している娘さんからでした。

一般的に脊椎小脳変性症は、歩くときにふらつく、手がうまく使えない、ろれつが回らないなど、さまざまな動きが円滑にできなくなってしまう「運動失調」という症状が表れるものを指しますが、Tさんは、症状が進行したことで、寝たきり、会話などもできない状態でした。

常に眉間にシワを寄せて痛がる様子があり、ずっと寝たきりなので、体がかなり緊張して痛いのではないかと思い「少しでも体が楽になれば」と訪問施術を依頼してくださったようです。

治療計画・方針

Tさんの体は、全身がかなり緊張している状態でした。仰向けで寝たきりということもあり、肩〜背中はかなり筋肉が硬くなっています。

また、少しでも触れる圧が強くなると痛がる様子や過敏な反応が起きるので、Tさんが緊張を起こさない触れ方・圧で全身ゆるめる施術をしました。

施術の経過

初回:体を触れると全身が拘縮している中にもさらに緊張が強い部分があり、それらをゆるめるとだんだん眉間のシワがとれ、施術後にはすごく穏やかな表情になりました。

2回目:前回の施術後から体のふるえが減り、過度な反応を起こさなくなり、介護時に動かす際の体の可動域も増えているとのことでした。

刺激に対して過度な反応をするため医師から精神薬を処方されていたようですが、施術後からかなり落ち着いているので薬をやめても問題なく過ごせているようです。精神薬をやめることは娘さんが希望していたので非常に喜んでいたのが私も嬉しかったです。

その後も、定期的に訪問施術に伺っていますが、症状の波はあるものの、精神薬などは使わずに過ごせているようです。また、辛そうな感じも落ち着いている時間も多くなっているとのことでした。

今後も様子を見ながら、体をゆるめるお手伝いをしていきたいと思います。

施術家からのコメント

2回目の訪問施術から介護をしている娘さんも一緒に施術を受けるようになりました。

娘さんはとても笑顔が印象的な方ですが、お話を聞いていると、日中は仕事、夜は2時間起きに起きて、お父さんの唾液を吸ったり、オムツを替えたりなど、仕事と介護の両方を担っています。

個人的な思いとしては、子育て中のお母さんや介護をしている方など、誰かを支えるひとほど、その忙しさから自分の心身がおそろかになっていくことが多いので体のケアをしてほしいと感じています。

今後もTさんはもちろん、Tさんを支えている娘さんの息抜きや癒しの時間にもなるようにしっかりサポートしていきたいと思います。

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