症例

手根管症候群 改善例 84歳 女性

手のしびれ

手根管症候群

こんにちは。FMT整体の山田です。
今回は手根管症候群の改善例をお伝えします。

症状・診断

両手にしびれあり手根管症候群と診断されていた84歳女性Kさんは、当院に来院される3ヶ月前に右手を手術されていました。術後も右手のしびれは思うように改善しない中、今度は左手の手術日が決まりました。その段階で心配した娘さんたちが、「右手が良くなっていないのに、今度は左手の手術なんて、何か他に方法があるなら…」と色々と調べての来院となりました。

Kさんの両手はこわばりが強く、特に朝は動きにくいので、「着替えも大変」との話。また手のしびれだけでなく、背中や腰、膝の痛みもある状態で、外では杖を着いての歩行でした。

治療計画・方針

Kさんの体は、両手首のまわりや肘までの筋肉の硬さが強くあり、特に手首の動きに制限がありました。こうした筋肉の硬さが神経の圧迫につながり、しびれを起こしていることが伺えました。

Kさんと付き添いの娘さんには、手術をした右手も含めて、しびれの原因となっている筋肉の硬さを取ることで、症状が改善する可能性を伝え、背中や腰、膝の痛みもあることから、体全体の筋肉の緊張を取ることを目的に施術を行っていきました。

症状改善までの経過

Kさんには1週間に1度の施術を続けていきました。朝の手のこわばりやしびれに変化はすぐに出てきませんでしたが、背中の痛みが軽減したり、施術後は一時的にも膝の痛みが少なくなるという話でした。そうした体の反応も出ていたことから、ご家族からは、1ヶ月後に予定されていた左手の手術は見合わせ、施術を受けて様子を見ていく意向を聞きました。

その後、施術を続けながらお家でできるケアもお伝えしていくと、少しずつ体全体の緊張が和らいでいき、手首の動きも良くなり、手をグーパーしたり手首を回す動きがスムーズになってきました。
まだ手のしびれ自体は大きく変わりはありませんでしたが、膝の状態も調子がいい時が出てきて、杖なしで来院される日もありました。

こうして体全体の筋肉の硬さが取れてきた中、3ヶ月ほど経過した頃に、来院されたKさんは「手のしびれが少しマシになったようです」と言われ、両手のしびれが軽減してきました。そしてその後も、1〜2週間に1度の施術を続けてきた現在は、左手のしびれは感じなくなっていて、手術をおこなった右手に少ししびれが残っている状態です。引き続き、残っているしびれの改善と、膝の痛みなどの軽減に向けて取り組んでいます。

施術家からのコメント

Kさんの手のしびれは、症状に変化が出てくるまでに時間はかかりましたが、体全体に起きていた症状を捉えると、少しずつ階段を上がるように改善が進んできました。手のしびれも、手や腕だけの問題ではなく、習慣の中で心身の様々な積み重ねが負担となってきたことも考えられます。

毎回付き添いで来られる娘さんも、通院の途中で「メンタルの部分も大きいと思います。」と言われ、精神的な要因も心配されていました。実はKさん、しびれなどの症状が出る前に、肺炎で2週間ほど入院されたそうで、それまでは本当に元気だったそうです。入院したあとから、体の調子が崩れて、手のしびれも含めて色々な症状が現れ始めたそうです。

そうした経過からも、体の調子が急に崩れたこと、手術をしても思うように良くならないことなどは、精神的にも不安が大きかったと思います。しかし、体が楽になったり、しびれが軽減して変化が出てくると、Kさん自身も「元のように元気が戻ってきているようです」と笑顔で話されていました。体が良くなっていく可能性を感じられてきたことはとても大切で、こうした気持ちの持ち方も、筋肉の緊張がゆるんで症状の改善が進むことに大きく関わってくるのです。

手のしびれの改善とともに、ここ最近のKさんは、足のむくみも改善されています。足首から先がパンパンに腫れていたのですが、かなりむくみが取れてきました。Kさんも「足の腫れがマシになっただけで、足がとても軽いです」と話されています。体の土台がよく動くようになると、膝や腰の負担も減り、もっといい状態が期待できそうです。焦らず、少しずつ階段を上がるようにこれからも取り組んでいきたいと思います。

この記事を書いた人

山田泰行

山田 泰行

新大阪駅前院担当。2男1女の父。FMT整体で大切にされていたのは「靴を揃える」などの当たり前のルール。そんな環境からか、日に日に良くなり痛みを通じ成長する息子に触発され、公務員から施術家の道へ。現在進行形で学びながら、皆さんの人生のきっかけとなる場を提供していきます。