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頸椎症の改善例|40代 男性

頚椎症

今回は、40代の男性Kさんの頸椎症改善までの事例を紹介させていただきます。

症状・診断

洋服店経営の40代男性Kさん。整形外科では頸椎症と診断されていました。症状は、首や右の肩甲骨あたりから右腕にかけて、しびれやイタだるさがありました。MRI検査の結果、首の骨の間が少し狭くなっていると言われ、それにより神経を圧迫して、しびれなどの症状を起こしているのだろうという説明だったそうです。

お医者さんからは「対症療法しかないです」と言われ、しびれなどを抑える飲み薬が処方されていました。
その後症状は改善せず、しびれなどの症状の他に、お風呂で体を洗う際、タオルを持つ腕に力が入らない状態も出てきたため、何か良い方法はないかと調べられての来院でした。

治療計画・方針

お体を診ていくと、首まわりや腕の筋肉に強い緊張がありました。また、ギックリ腰の経験も繰り返しあるように、腰まわりの筋肉にも硬さがあり、さらに過去に両アキレス腱の断裂も経験されており、ふくらはぎやアキレス腱まわりの筋肉はガチガチに硬くなっている状態でした。ですので、首などの上半身だけではなく、下半身も含めた全身の緊張をとりながら施術を進めていきました。

またお話を聞くと、今は症状がつらいので休んでおられますが、3年ほど前からジムに通っておられるそうで、「早く治して筋トレを再開したい」という希望でした。Kさんには、これまでも含め筋肉の緊張が強い状態で負荷をかけることは、更に緊張を強くしていた可能性をお伝えしました。ですので、まずは症状がない柔軟性のある元の状態に戻すことを優先して、焦らずに取り組みましょうとアドバイスしました。

症状改善までの経過

1週間後の2回目。状態をお伺いすると、しびれやイタだるさが、だいぶ軽減されたと話されました。また字を書く際にも腕に違和感があったそうですが、これも軽減されたとのこと。お体に触れた感覚も、首まわりをはじめ、お体全体に一回り緊張が少なくなった状態でした。
その後、4回目の来院の際には、「おかげさまで、もうゼロです!」としびれやイタだるさはほとんど気にならないとのことで、「もう治ったのかな?と思えるくらいです」と話されました。

それからは、施術の間隔を2週間に1度に空けて、いい状態をしっかり定着させるためと、元々痛みのあった膝の改善も含めて施術を続けています。

施術家からのコメント

Kさんのように、首の変形(またはヘルニア)があっても、首まわりの筋肉を柔らかくすることで、症状が改善するケースは多くあります。これは、首の骨の間が狭くなっているなどの、骨の形だけが症状の原因ではない可能性があり、首のまわりの硬くなった筋肉が症状に影響しているからです。硬くなった状態で動かそうとすることで、首に過度に負担がかかり続け、血管や神経の圧迫につながり、しびれなどの症状が引き起こされます。

さらに首まわりの筋肉が硬くなるのは、首の動きに関係する肩や腕をはじめ、下半身も含めた筋肉や筋膜のつながりも関係しています。ですので、首だけが問題ではなく、体全体の緊張を緩めて整えていく必要があるのです。

Kさんの場合は、特に両アキレス腱の断裂を経験されていることからも、ふくらはぎやアキレス腱の硬さが、腰まわりや上半身までの動きに制限を与えていた可能性もありました。

これらを含めて、お体全体の筋肉が柔らかくなったことで、頸椎症の症状も早期に改善したのだと思います。また施術とあわせて、お家では足首まわりやふくらはぎを柔らかくするストレッチにも毎日しっかり取り組まれ、先日の来院時には、
「正座ができるようになりました」と報告があり、膝の痛みも軽減して、全体的に調子が良いようです。

Kさんは、ご自身の症状が改善されたこともあり、長年股関節痛がある奥様も当院に紹介いただきました。通院中の奥様も、股関節の痛みは少しずつ軽減されています。

ご夫婦とも、不安なく過ごせて元気にお仕事ができるように、これからもお体を整えていきましょう。