症例

20年以上続く足裏のフワフワ感|70代 男性

あしあと

坐骨神経痛

こんにちは。FMT整体の山極です。

「歩くとまるで低反発のマットレスの上を歩いているようなフワフワした気持ち悪い感覚があるんです。」

20年以上続く足裏の違和感に悩んでこられたWさん(男性・70代)の改善経過です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Wさんは、先に通っていた奥様からのご紹介で来院されました。奥様の股関節の痛み、違和感がよくなってきたことを知り、自分の症状も一度相談してみようと思われたそうです。

症状・診断

Wさんが上記の症状を発症したのは約20年前です。

その5年前からぎっくり腰を何回か繰り返すようになり、ある時のぎっくり腰を境に足裏のフワフワ感が始まりました。平らで硬い地面を歩いているにも関わらず、まるで柔らかいマットレスや砂浜に足がのめり込んでいくような気持ち悪さを両足に感じるようになったそうです。

足裏の感覚が正確につかめないので、うまくバランスが取れないことで歩きづらさはもちろん、いつ転んだり階段を踏み外しはしないだろうかという怖い感覚を20年以上抱えてこられました。

整形外科、内科、脳神経科など……病院には色々行ったものの、検査で異常は見つからず原因はわからずじまいでした。当然診断もつきません。

また、右脚の後ろ側(お尻〜ふくらはぎかけて)を一本貫くようにジワ〜っとした弱い痛みも長年慢性的に続いていました。ひどいと足の甲にまで痛みが出ることもありました。日によって症状の程度に強弱はあるものの、それを感じない日はなく、特に長く歩いた後には症状がより強くなるといいます。長く座って立った時ときにも痛みが出やすい様子でした。(明確に診断を受けていませんが、いわゆる「坐骨神経痛」として分類されるような症状との類似点も見受けられました。)

その他、太ももが硬くて前屈ができないこと、足の冷えやすさも気になるということでした。

 

治療計画・方針

初診でWさんのお身体に触れた際、特にお尻や股関節周辺など骨盤周りの筋肉がガチガチでした。また、背骨は骨盤の上に乗っかっているような構造ですから、骨盤が硬いと背骨の動きにも制限がかかるため、背骨も動きが悪く体幹がほとんど固まってしまっているような状況でした。

仕事柄一日中デスクワークで、猫背・巻き肩傾向が強く、骨盤が後傾(後ろ側に倒れたような形)したまま固まっていました。

Wさん自身、前屈ができないことを気にしていましたが、それもそのはず。前屈するには骨盤をしっかり前傾させることが必要ですから、後傾したまま固まってしまった筋肉の緊張クセを残したままでは、動かしたくても体がついて来れません。

骨盤を後傾させたまま固まってしまった筋肉の中を通る血管や神経が圧迫されたことで、フワフワ感をはじめ、脚全体や足裏まで通じる痛みなどの原因になっている可能性が考えられました。足が冷えるのもおそらく血流障害からきているのではないかと思いました。

ですので、まずは骨盤周辺の筋肉の硬さを緩めて、柔軟性を回復させることが先決と思われました。

週に1回の通院ペースを提案しました。

症状改善までの経過

初回施術後:初診の翌日、好転反応らしきダルさやしんどさが出た。「足裏の違和感はまだあるが、お尻からふくらはぎにかけての痛みはずいぶん軽くなった」とのこと。

また、施術を受けた4日後に久しぶりにぎっくり腰が出たが、「20年前は頻繁に起きていたけど、今回は久しぶり。古傷が出てきたような気がします。」と、前向きにとらえている様子。

2回目:当日の夜、寝ている時にお尻の奥が強く痛んだのと、足の甲にまで痛みが出たのが翌日まで続いた。足裏のフワフワ感は同じ。

3回目:帰宅後、かなり強いダルさが出た。初回以降、寝返りするとぎっくり腰になっていたのが出なくなった。足裏の違和感は変わらない。

4回目:座るとしみるような痛みがお尻に強く出るようになった。また、両足の付け根(大転子と呼ばれる付近)にも今までなかった痛みが出るようになった。

骨盤の動きが少しずつ良くなってきたので、当院のYouTubeチャンネル「体の学校」で紹介しているエクササイズ「四つんばい体操」を伝える。

5回目:右脚の痛みはさらに軽くなった。また、施術を受けた4日後、一番の悩みだった足裏のフワフワ感が前よりも減っていることに気づいた。

足首の硬さも違和感や冷えの一因と考え、前回のエクササイズに加えて、「足首回し」も伝える。

6回目:施術を受けた2〜3日後、左の腰にめずらしく強い痛みが出たが、4日後に楽になった。足裏のフワフワ感は、これまで毎日感じていたが、感じる日と感じない日が出てきた。

7回目:施術後2日間脚の痛みが強くなったが、その後は感じなくなってきた。足裏のフワフワ感もさらに減ってきた。「明らかに良くなってきています。」とのこと。

毎日続けている足首回しの姿勢を取るのが大変で、「股関節がすごく硬いことがわかりました。」ともおっしゃっていました。

===============

Wさんは現在も通院中ですが、着実に良くなってきているので、このまま施術とお家でのセルフケアを組み合わせて、引き続き回復を目指します。

施術家からのコメント

足裏の違和感を感じない日がでてきて、本当によかったですね。「20年以上付き合ってきましたからね。」とWさんはしみじみおっしゃっていましたね。

あまりに長い月日その状態が続いたので、ほとんど違和感慣れしてしまって、治るのかどうかもわからず大変だったと思いますが、冷やさないこと、湿布や薬を使わないこと、入浴して体を温めること、セルフケアエクササイズなどのアドバイスを毎日真面目に取り組んだ賜物だと思います。

当院に来られるほとんどの症状は、症状名や部位は異なれども、生活習慣の積み重ねで起きると私たちは考えていますので、逆に言えば生活習慣の見直しをすることで治っていくケースが多いです。

症状の出方は異なっても、体の原理原則は変わりませんので、体が自然に治りやすい生活習慣やセルフケアを覚え、実践していくことで、今ある症状をよくしていくだけではなく、将来への健康への投資にもつながると思います。Wさんの体にとって最適なものを一緒に模索していきましょう!

この記事を書いた人

山極理奈

山極 理奈

ごく普通の会社員だった私がFMT整体と出会ったきっかけは、長年付き合った足底筋膜炎。お坊さんが始めたという整体が大事にしていた「必ず挨拶をすること」という姿勢に感銘を受けた。同時に、自分の健康を自分で整えられるようになりたい、また、家族や友人の役にも立てるかもしれないという思いから、施術家の道へ。現在、東京大崎院と東京目白院を担当している。