【腰ゆらゆら体操】30秒で腰痛が楽になる!おすすめ腰痛体操
日本人の5人に1人が悩まされる症状。それが、「腰痛」です。
特に最近は、新型ウイルスの影響による生活環境の変化・運動不足などで、
大人はもちろん、小中高生までもが腰痛に悩んでいると言われています。
そんな私たちを苦しめる腰痛ですが、
同じ人間でも「腰痛知らずの人種」がいることをご存知ですか?
実は、人間にとって腰痛は当たり前ではありません。
むしろ、腰痛が当たり前になっていることに危機感をもった方が良いんです。
この記事では、
・現代に多い腰痛の原因
・現代人に最適な腰痛体操
・腰痛を予防するための生活習慣
について詳しく解説していきます。
ぜひ、この記事を参考にして腰痛知らずの体を作っていきましょう!
1.腰痛の原因は「動かさなすぎ」
「腰痛」とひとくくりに言っても、さまざまな種類や原因があります。
ただし、デスクワークや外出自粛生活、運動不足などがつづくことによる、
慢性的な腰痛のほとんどは「腰の動かさなすぎ」が原因となって起こっています。
多くの腰痛のメカニズムは、以下の通りです。
腰の動かさなすぎ(デスクワーク・運動不足)→ 腰周辺の血行不良や筋肉の緊張
→ 老廃物や発痛物質が貯まる → 痛みが発生 → 動かさない → さらに慢性化
ですから、この負の腰痛サイクルから逃れるためには「動かすこと」が必要不可欠なんです。
しかし、動かすと聞いてやみくもにスポーツをしても、あまり効果がないどころか、余計に悪化する可能性もあります。
なぜなら、「腰痛に効果的な動かし方」をしなければ腰まわりの筋肉は柔らかくならないからです。
慢性的な腰痛の大元は背骨まわりの「小さい筋肉」
以下の図を見るとわかるように、私たちの背骨のまわりには小さな筋肉がたくさんついています。
しかし、現代の生活は、背骨をいろいろな方向に動かすということがないため、
この小さな筋肉はほとんど使われていません。そして、使われないことでどんどん硬くなっていきます。
この背骨まわりの小さな筋肉が硬くなってしまうと、背骨全体の動きが悪くなり、
その結果、背中や腰、おしりなどの大きな筋肉も硬くなっていきます。
つまり、腰痛は、この背骨まわりの小さな筋肉が硬くなることからはじまります。
また、この背骨まわりの小さな筋肉ですが「怒り」などの感情によっても、
硬くなるということが科学的にわかってきているんですね。
この感情と体の関係は、書き始めると長くなってしまうので、また別の機会にお伝えしたいと思います。
腰痛にならない人々
先ほど、同じ人間でも「腰痛知らずの人種」がいるという話をしました。
その人種がアフリカで今なお、狩猟採集の生活を送っている「ハザ族」です。
NHKの番組でハザ族を取材したものがあり「皆さん腰痛はありますか?」と聞くと…
「木から落ちたから腰が痛い」という回答はあっても、
とくに腰をぶつけたわけでもないのに腰が痛くなるということはないという回答だったようです。
つまり、打撲などのケガはあっても、現代人のような慢性的な腰痛はないのです。
ハザ族は、1日中走り回ったり、木に登ったりと、自然界の動物に近い生活を送っています。
普段の生活の中で、さまざまな体勢で動く=いろいろな方向に背骨を動かすことで筋肉の柔軟性が保たれて腰痛にならないんです。
※その他の理由としては、脳のストレス度などの違いなども挙げられていますが、
普段の生活の中で、体の動かし方が現代人とは違うことは、かなり大きな理由だと考えられます
2.なぜ、腰をゆらゆらするだけで腰痛が緩和されるのか?
長くなってしまいましたが、ここまでの話をまとめると、
1.腰痛の原因は、腰まわりの筋肉が「動かさなすぎ」で硬くなるから
2.さらにその大元は、背骨まわりの「小さな筋肉」にある
3.小さな筋肉を動かすためには、普段の生活で背骨をいろいろな方向に動かすことが大切
ということになります。
「そんなこと言われても、仕事は座りっぱなしのデスクワークなので、動くことができません。」
という方もいらっしゃると思います。
だからこそ、おすすめしたいのが今回紹介する「腰ゆらゆら体操」なんです。
背骨をゆらすと小さな筋肉の緊張がとれる
背骨には、いろいろな動きがありますが、現代人の動きで一番不足しているのが「背骨をねじる動き」です。
さらに、先ほど説明した背骨まわりの小さな筋肉は「深層筋(インナーマッスル)」とも呼ばれ、
体の深いところにある筋肉なので、「ゆっくり・小さく動かすこと」でゆるみやすくなります。
これらの「筋肉の性質」と「脳や神経」、FMT整体の施術理論をふまえて考案したのが、腰ゆらゆら体操です。
それでは、長い文章を読んで体も固まってしまったと思いますので、腰ゆらゆら体操でゆるめていきましょう!
3.腰ゆらゆら体操の具体的な方法
それでは、腰ゆらゆら体操のやり方について説明してきます。まずは、以下の動画からご覧ください。
以下、体操の手順を画像と文章でも載せておきますので、体操の順番を忘れたときの参考にしてくださいね。
①腰の痛みがある場所に手を当てる
②そのまま、10回ほど腰を左右にゆらす
ゆらし方のポイントは、
・心地よさを感じるスピードでゆらすこと
・痛みがない範囲で動かすこと(ゆっくり小さく動かした方がゆるむので、効果的です!)
③次におへそとみぞおちの間に手を置いて、同じように10回ゆらす
④次に鎖骨の下に手を置いて、同じように10回ゆらす
4.腰痛を防ぐ対策3か条
1.こまめに動かそう
今回、紹介した腰ゆらゆら体操は、とにかく「こまめに行なう」ことが大切です。
先ほど説明した「ハザ族」の人たちのようには動けませんが、
15分〜30分に1回は腰ゆらゆら体操をするぐらいの気持ちで動かしつづけると、
腰の筋肉が硬くなりづらいので腰痛の緩和・予防になります。
1日に何回ということではなく、「ひとつの作業が終わったら、腰をゆらゆら…」
「時間ができたら、腰をゆらゆら…」というように自分なりの習慣を作っていきましょう!
2.腰痛は下半身に原因がある可能性もある
上記で紹介した腰ゆらゆら体操をやっても緩和しない腰痛は、下半身に原因がある可能性が高いです。
とくに腰痛に影響する部位は、「股間節」「お尻」「もも裏」「ふくらはぎ」の筋肉です。
詳しくは、以下の動画をご覧くださいね。
3.毎日、15分前後の入浴が腰痛を防ぐ
FMT整体では、ほとんどの患者さんに入浴をおすすめします。
その理由は、自宅で全身の筋肉を効率良くゆるめるのに最適な方法が入浴だからです。
入浴の方法にはいくつかのコツがあります。
・40度前後のぬるめの温度設定にすること
・15分~20分前後、浸かること
などです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
心身を癒す入浴の効果と方法|日本人が生み出した健康の知恵
5.最後に
「腰」という漢字には「要(かなめ)」が含まれているように、腰は、体の重要な部位です。
腰が動かなければ全身が動かなくなりますが、
腰が柔軟になれば、全身の柔軟性・可動性も増えて、日々の生活がどんどん楽に過ごしやすくなっていきます。
そして、体が楽になると、心にも余裕が生まれます。
新型ウイルスの影響で閉塞感や不自由さを感じる現代だからこそ、
自分の体をゆるめ、心のゆとりを保って、自分から周りに良い影響を与えていきたいものですね。