人にも環境にも優しい「FMT整体流・トイレ掃除」
「いつ来てもトイレがきれいですね。」
ときどき患者さんからこのようなお言葉をいただくことがあります。
トイレ掃除にはちょっとばかりこだわっているので(トイレだけではありませんが!)
お褒めの言葉をいただくととても嬉しいです。
今回は当院で行っているトイレ掃除の方法を紹介したいと思います。
1.準備する物
■ふきん・・・2枚
■ぞうきん・・・1枚
■クエン酸水スプレー(粉を水に溶かしたもの)
■セスキ炭酸ソーダ水スプレー(粉を水に溶かしたもの)
※500mlの水に溶かす場合の目安
・クエン酸・・・小さじ1杯
・セスキ炭酸ソーダ・・・小さじ1杯
■スポンジ(今回はメラミンスポンジを用意)
■その他(あると便利)・・・ゴム手袋、使用済み歯ブラシ
2.クエン酸とセスキ炭酸ソーダの使い分け
よほどひどい汚れでもない限り、基本的に化学洗剤は使いません。セスキ炭酸ソーダとクエン酸だけで十分きれいになりますし、何より人体にも環境にも害がなく、ついでにお財布にも優しいので、とってもおすすめです。
掃除の前に、簡単に使い分けを覚えておきましょう。
■アルカリ性の汚れ(尿汚れ、水アカ)
→酸性の性質を持つクエン酸で中和
■酸性系の汚れ(便汚れ、皮脂)
→アルカリ性の性質を持つセスキ炭酸ソーダで中和
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慣れるまではどっちがどっちかわからなくなってしまうかもしれませんね。スプレー容器に用途を直接書き込むと迷わないのでおすすめです。
3.掃除の手順
掃除中、水が飛び跳ねて壁や床につくことを考え、最初は便器内部から始めるのがおすすめです。ただし、床のホコリや髪の毛などがあまりにもひどい場合、水と混ざるとあとで掃除が大変になるので、先に取り除いておきましょう。
3-1.便器内側の掃除
①便器内にクエン酸をまんべんなくスプレーして、ブラシでこする
時間に余裕があれば、事前にスプレーして5〜10分くらい放置しておくとより効果的です。
②便器のフチはスポンジで直接こする
フチが深いタイプの便器は、普段目につきにくいので見落としがちですが、尿汚れや黒カビが結構ついています。洗剤不要で汚れをかき落としてくれるメラミンスポンジがおすすめ。(陶器なので強くこすりすぎないようにご注意ください。)
③トイレットペーパーで便座を磨く
お尻が当たる場所なので、皮脂汚れを浮かすセスキ炭酸ソーダをふきかけてから拭き取りします。
④同じくトイレッペーパーでフタの裏側、便座の裏側、便座の接合部、便器フチなどを磨く
尿汚れが付きやすい場所なので、こちらはクエン酸が最適です。
⑤便器と便座を分離できる場合は、スライドさせて拭き掃除する
ほこりや尿汚れが溜まりやすく、臭いのもとになりやすい場所です。
3-2.便器外側の掃除
トイレを以下の写真のようにざっくり3エリアにわけ、上→下→床の順に拭き掃除する
■上のエリア
主に人の手や肌が触れる場所。セスキ炭酸ソーダを使用。
■下のエリア
尿が飛び散ったり、便器をつたって汚れやすい場所。主にクエン酸を使用。
(※男性が立って用を足した場合、便器にあたった尿は、トイレットペーパーの位置くらいまで簡単に飛び跳ねるので、上のエリアとはふきんを使い分けします。)
■床
床に飛び散った尿や水、また、壁や棚から落ちたホコリなどを最後に拭き取ります。セスキ炭酸ソーダとクエン酸の両方を使用します。
上のエリアのポイント
写真の上のエリア内を専用のふきんを使用してセスキ炭酸ソーダで拭きます。
便器フタ表面、給水タンク、レバー、ペーパーホルダー、ドアノブやドア全面など、人の手や皮膚が触れるところはまんべんなく拭きます。壁には意外にホコリがついていて、これが臭いのもとになることがありますので、ここもしっかり。
下のエリアのポイント
下のエリア専用のふきんを使います。このエリアは尿の飛び散りが多いので、クエン酸が最適です。
便器全体や便器の裏側の凸凹したところ、壁の低いところも。繰り返しになりますが、壁についたホコリが尿を吸収して、臭いの原因になりやすい場所です。
床のポイント
便器と床の接合部分は、便器をつたって尿が入り込みやすく意外に汚れやすいので、クエン酸をかけ、もしもあれば要らなくなった歯ブラシなどでブラッシングし、ぞうきんで拭き取ります。(できれば5分ほど放置してから拭き取るとより効果的です。)
壁のホコリ同様、掃除しているのに臭いがとれないときにチェックするとよいポイントの1つです◎
床は全体的にセスキ炭酸ソーダを使用し、ぞうきんで拭きます。便器の裏側の方こそホコリやゴミが溜まりやすいので、しっかり拭きます。
以上で基本のトイレ掃除完了です!
4.補足・注意点
よく家庭用洗剤の中には「混ぜるな危険」という使用上注意が書いてありますが、これは塩素系のものと酸素系のものを混ぜると毒性の強い「塩素ガス」が発生し、危険だからです。
【塩素系溶剤と酸性のクエン酸との併用はとても危険】ですので、くれぐれもお気をつけください。
今回ご紹介したクエン酸は酸性、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性ですが、この2つは混ざっても有毒なガスは一切発生しませんのでご安心ください。
むしろ2つを混ぜることで、トイレ掃除以外にも頑固な汚れもグンと落ちやすくなる優れものです。汚れの種類によっては、そこそこ強力な化学洗剤に勝るとも劣らないほどです。(これに関してはまたいつか機会があれば・・・)
しかも、環境も汚さず人体にも安全です。
ただし、トイレという狭い場所での作業です。この暑さもありますし、いかなる場合でも必ずしっかり換気をして取り組んでくださいね!
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ピカピカなトイレは気持ちがいいですね。体も自然とリラックスしやすくなります!