健康コラム

  1. HOME
  2. 健康コラム
  3. 痛くない「鼻うがい」の方法|様々な不調が改善する効果とは痛くない「鼻うがい」の方法|様...

痛くない「鼻うがい」の方法|様々な不調が改善する効果とは

健康コラム

鼻うがい

今回は、体の様々な不調を改善することができる「鼻うがい」の効果と、まったく痛みなく、安全に鼻うがいができる方法をお伝えしていきます。

感染症予防にも効果的ですので、ぜひ、お役に立てていただければと思います。

1.なぜ、鼻うがいが不調の改善に繋がるのか?

鼻うがいは、万病の元と言われている「上咽頭炎」を鎮めることができます。
上咽頭炎は、上咽頭という部分に、

Bスポット療法(上咽頭擦過治療:EAT)

画像出典:https://www.hirota-ent.com/eat.html

ウィルスや細菌などが感染して発症します。

実は、私たちは気付かない内に上咽頭に炎症を起こしていることが多いようです。
鼻うがいは、これらの異物を洗い流すことができるので、炎症を自分で効果的に鎮めることができると言う訳です。

この炎症を鎮めることで、
頭痛、起立性調節障害、肩こり、首こり、倦怠感、疲労感、後鼻漏、声かれ、咳喘息、顎関節障害、めまい、不眠、光が眩しい、鼻づまり、花粉症、慢性痰、咽頭痛、全身痛、多歯痛、舌痛、過敏性腸症候群、うつ、月経異常、IgA腎症、関節炎、湿疹、胃もたれ、しびれ、不安障害、むずむず脚症候群、微熱、ネフローゼ症候群、掌蹠膿疱症
など様々な症状を改善できる可能性があると言われています。

しかし、一体、なぜ上咽頭の炎症を鎮めることで、このような症状が改善するのでしょうか。
それは、上咽頭が免疫器官の役割を担っているためです。

また上咽頭は、神経線維が豊富で、迷走神経(運動神経と感覚神経と副交感神経が合わさった神経)という神経によっても支配されていて自律神経とも密接に関連しているため起立性調節障害や不眠などの自律神経系の症状や内臓関係にも大きな影響を及ぼします。

ですので、鼻うがいで、上咽頭の調子を整えれば、上記のような多くの症状が改善する可能性があるのです。

2.鼻がツーンと痛くならない鼻うがいのやり方

市販の鼻うがい薬を利用することでも良いのですが、痛くない鼻うがい用の液は自宅でも簡単に作ることができます。

ポイントは、真水ではなく、人間の体液の浸透圧と同じ濃度になるように塩水を作ってそれを利用すること。

水が鼻に入ると痛みますが、涙が鼻に入ってもツーンとしません。ですので、体液に近い水ならば、鼻がツーンと痛くなることは全くありません。

2-1.準備するもの

①一度沸騰させて減菌・塩素を飛ばした人肌のお湯
  又は、
 市販の清潔なペットボトルの水を人肌に温めたもの

②食塩(天然塩がおすすめ)

③ノズルのついたボトル(100円ショップで購入可)

蓋のついたボトル

画像出典:https://limia.jp/idea/254553/

この3つです。

2-2.食塩水の作り方

500mlの人肌のお湯に小さじ1弱(約9分目)の塩を入れるだけです。
そうすることで、体液と近い0.9パーセントの塩水ができます。

ただ、大体あっていれば全く痛くありません。
慣れてきたら小さじも使わず目分量でいいぐらいです。

もちろん、よりベターな状態で鼻うがいを行うと、感動する程違和感がなくスッキリするので、是非、お試しいただければと思います。

また、塩の種類によって重さが違うこともありますので、その場合は、塩梅を見て加減してみてください。

なお、時間がない時などは、鼻うがい容器に塩とペットボトルの水を先に入れ、次いで煮沸したお湯を入れ適温に調整すると手軽でスピーディーに作れます。

温度は、ぬるいのは大丈夫ですが、熱いと痛いのでそこだけは気を付けてください。

2-3.鼻うがいの方法

鼻うがいは、以下のような体勢で行ないます。

鼻うがいの体制

画像出典:http://lovelovecambodia.com/jalaneti-shatkriya-for-anti-hay-fever.html

手順① 画像では、鼻うがい専用のネティポットというものを使っていますが、同じように100円ショップのボトルのノズルを鼻の穴に差し込んでください

手順② ゆっくりボトルを押すと、鼻の中に水が入ってきて、数秒後、反対側の鼻の穴から出てきます。呼吸は口で行えますので苦しくありません。

反対側も同様に行います。

慣れてきたら、口から出してあげると、のどの奥の方まで綺麗にできます。
水の量は、鼻の両側合わせて、はじめは300mlもあれば十分です。

※文章ではわかりづらいところもありますので、以下の動画も参考にしてください
(鼻うがいの商品動画ですが、この記事で紹介している食塩水でも効果は同じです)

2-4.注意点

・鼻の中は細菌が繁殖しやすく、また水道水に含まれていたアメーバによる死亡事例もあるため水道水は必ず沸騰させ減菌し24時間以内のものを使う
ペットボトルの水は、口を付けていない清潔なものを使う
・塩分濃度と水の温度を適切にする(熱いのはNG
・鼻うがい後は、前屈をして水を出しきり、強く鼻をかまない(中耳炎の危険があるため)
・一日に3回までにする(鼻の粘膜保護のため)
ボトルとノズルは清潔に洗い乾燥させておく
・できるだけ毎日継続する

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。
たかが鼻うがいと思うかもしれませんが、上咽頭を健やかにしておくことで、免疫や自律神経系・内分泌系が正常に働くようになるので、私たちの身体の不調がまとめて改善されていく可能性があります。

また、細菌やウイルスを洗い流し、粘膜を健やかな状態に保つので、感染症の予防にも効果的です。

FMT整体でも複数のスタッフが数年前から実践していて、朝の喉のイガイガ、花粉症の時期や鼻炎の時の鼻づまりが軽減したり、呼吸が楽になったり、頭痛がしなくなったり、軽い風邪の症状が改善したりと、明らかに喉や鼻をはじめその周辺の重さ、だるさ、違和感がすっきりとクリアになることを実感しています。

ぜひ、習慣にしてみてくださいね!

追伸:FMT整体で考える鼻うがいの可能性

上咽頭に炎症が起こると、血液や脳脊髄液の循環が妨げられ、上部頚椎周辺の静脈や脳底、中枢神経系などの体液循環が低下することも分かっています。

このように体液循環が低下すれば、身体の司令塔である中枢がうまく働かず、関節痛やしびれ、神経痛、筋肉の損傷、足のツレ、冷え、むくみ、可動域の制限、関節の変形、身体が思ったように動かないなど、整体院で扱っているような様々な筋肉や関節などの症状も出やすくなるとFMT整体では考えています。

なぜそう考えられるかというと、実際に脳脊髄液などの体液循環を促進してあげると、自律神経系の症状はもちろん、手や足、腰などの様々な筋肉や関節などの痛み、しびれという症状がまとめて改善していくケースが多いからです。

鼻うがいで脳脊髄液や首の血流などの循環を良くすることで、思ってもみなかった全身の様々な症状が改善していくかもしれませんね。