臨床エビデンス試験報告【筋硬化度・関節可動域】
FMT整体では、安心して施術を受けていただくための取り組みとして、医師監修の元、効果の裏付けとなる医学的根拠(エビデンス)の取得やアプローチの検証・研究活動を続けています。
今回は、その中でも「筋硬化度・関節可動域」に着目した試験結果をお伝えいたします。
試験の内容
FMT整体の施術を一度も受けたことがない(事前に認識もしていない)健常者12名を対象に、施術あり・施術なしで施術前後の比較を行いました。
・左右首可動域は正面の状態から横に首を動かす動作を角度計で測定
・左右腕可動域は両手を下げた状態から水平に腕を上げた状態を撮影
・前屈はデジタル前屈計 フレクション D TKK5403 で測定
・左右膝可動域は足を床に着けた状態から膝だけで上げる動作を金属身長計 YS-OA で測定
・左右首・左右肩・左右腰筋硬度は筋硬度計 NEUTONE TDM-N1 で測定
試験結果
試験の結果は、以下のグラフの通りとなり、施術を受けることで筋肉の柔軟性の向上(筋硬化度の低下)が実証されました。
また関節の可動域は、その関節を動かす筋肉の柔軟性によって決まるため、筋肉の柔軟性の向上に伴い、関節の可動範囲も広がる結果となりました。
※グラフの見方
・施術あり:20分間の施術前後の差
・施術なし:何もせず20分間あお向けで寝た前後の差
※筋硬化度は数値が「減少」していたら改善
※他の部位の筋硬度についても首・腕・腰の左右を検証し、全てにおいて改善が見られた
※可動域は数値が「増加」していたら改善
※他の部位の可動域についても首・腕・腰・膝の左右を検証し、全てにおいて改善が見られた
試験結果を踏まえて
医療機関などで検査を受けても特別な異常がない痛みや違和感の約80%以上は、筋肉や筋膜などの軟部組織の硬さや緊張から起こるものだと経験上断言できます。
これらの硬さは、いくら強く揉んでも、叩いても、電気をかけても、そう簡単には改善されません。
仮に、強い刺激によって一時的に血液循環が良くなったとしても、痛みや違和感の元である硬さは取れない場合がほとんどです。
筋肉の緊張・弛緩は、脳によってコントロールされています。
私たちの脳には、さまざまなストレスを受けた時に、交感神経が優位になり、体の筋肉を強く緊張させるという仕組みがあります。これは、自然界で敵(ストレス)と遭遇した際に全力で戦う・逃げるために人間を含む、動物に備わっている本能です。
しかし、現代に生きる私たち人間は「脳」の発達により、自分の身を襲う敵(現代では様々なストレス)が目の前からなくなっても、常にそのことを考えてしまい、怒り・不安・恐れなどのストレスを感じ続けることが多くなりました。
このような肉体的・精神的なストレス状態が続くことで、脳はさらに疲労し、必要のない時も常に脳から体の筋肉に対して、緊張させる指令が出続けてしまう状態になります。
つまり、この脳からの過剰な緊張信号を解かない限り、過度な筋肉の緊張はゆるみません。
FMT整体の施術は、脳の求心回路である皮膚や筋肉を通じて、脳・中枢にアプローチをすることにより、失調した自律神経を整え、興奮した神経を鎮静し、筋肉の過緊張を解いていくため、深部の筋肉の緊張までゆるめていくことが可能です。
大切なことは、外部から力や圧によって無理やりゆるめるのではなく、体(脳)が自ら緊張状態を解いていく環境を作っていくことだと考えています。
そのためには、施術だけでなく、ご自宅で行っていただく生活習慣やセルフケアも重要な要素となるため、来院された方には、お身体に合わせた最適な習慣やセルフケアをお伝えしています。
引き続き、効果的な施術のアプローチ、セルフケア方法の研究・検証を続けていきます。