症例

【症例】交通事故の後遺症による膝の痛み | 女性 40代

膝痛

その他変形性膝関節症

こんにちは。FMT整体の山極です。

交通事故の後遺症による膝の痛みの改善経過です。

46歳(来院当時)女性のKさんは、28歳の時に原動機付き自転車に乗っていて事故に遭い、左脚の大腿骨を骨折して手術を受けました。

それから10数年間は特に問題なく過ごしていましたが、3年前から左膝の内側に痛みが出るようになりました。

病院に行って水を抜いたり、接骨院で電気治療をしたり、サポーターを付けたりして、なんとかしのいでいましたが、いっこうによくならず、あまりの痛みに悩んでいたところ、知人の紹介をきっかけにして来院しました。

症状・診断

Kさんの左膝の痛みは、

・屈伸、正座
・ずっとイスに座っていて立ち上がるとき
・寝返り

など、膝を曲げた時や長く同じ姿勢が続いた後の動きはじめは特に強く痛みました。

「痛くて怖いので、しゃがむのが嫌です」と言っていました。

病院に行くも、特別な異常は見つからず診断名はつかなかったそうで、おそらく事故の後遺症だろうということでした。

治療計画・方針

施術の前に手術の痕を見せてくれたKさん。左脚側面の付け根(太ももの骨の骨頭「大転子」という部分)付近に、縦に15センチほどの縫い目があり、その周囲の筋肉がべコリと陥没し、痩せていました。事故の衝撃で損傷したか、手術の処置で切り取ったためかと思います。

だからと言って、これまで特に痛みが出たことはなかったそうですが、施術で触れていくと、手術痕を中心に硬くなっていました。また、お尻全体のつっぱりや硬さも気になりました。これらは、膝の動きと連動する主要な筋肉のため、硬いと膝への負担が増えます。

ただ、Kさんの場合、これらの部位を除けば全体的にはお体は柔らかく、体温も高い方でした。

痛むところと関連箇所を中心に全身に施術を行い、施術後少し歩いたところ、「ちょっと軽いかも。」と、その場で全身の軽さを感じたようです。

また、施術を受けて「なんか全身が溶けるみたいな感覚です。」とおっしゃっていました。

まずは週に1回の通院ペースを提案しました。
また、それまで湯船に浸かる習慣がなかったそうなので、血行促進のため毎日入浴するようにアドバイスもしました。

症状改善までの経過

2回目:当初の痛みを10とすると、6まで痛みの強さが減った。前回の施術当日は、痛みがある膝の内側とは反対の外側が熱くなった感じがあった。また、座ってから立ち上がる時と寝返りの痛みを感じなくなり怖さがとれてきた。お風呂も週の半分は入るよう頑張ったとのこと。

3回目:痛みはさらにとれ、前回の6から2〜3までおさまってきた。施術を受けると体がポカポカする。

4回目:痛みが全くなくなった。加えて、陥没していた太もも側面が、ふっくらしてきたとのこと。手術で取ってしまったからもうずっとこのままだと思っていたので、Kさんも驚きの様子。

5回目:膝は引き続き痛みは全く出ず、安定している。ずっとドス黒かった太ももの手術痕や膝の色がピンク色になってきたことも報告いただく。(実際に見せてもらいました。)

3年間いろいろ治療を受けてきたKさんいわく、「初めて治った感覚です。」とのこと。

調子が良さそうなので、1週間ペースだったのを、次回は2週間後に。

6回目:2週間空いたが、全く痛くないので、このままのペースで様子見ることに。

7回目:都合が悪くなり、前回から1ヶ月空いたら、2週間前に少し嫌な感じがでた。ずっと0だった痛みが1.5〜2に戻った。

思い当たる原因をたずねると、その頃、子どもの小学校の卒業式と中学校の入学式があり、坂の上に建っている学校だったのと、車を学校の敷地内に停められず、普段は履かないヒールで坂道を上り下りして、すごく疲れたとのこと。

しかし、今回の施術に来る前には、再び痛みはゼロに戻っているのと、触れても特別硬さはなかったので、一時的に過度な負担がかかって筋肉が緊張しただけで、心配いらない痛みだと判断し、次回はまた1ヶ月後に。

8回目:痛み全くなし。ただし、歩いていると膝が外側に開くのが気になるように。施術直後はいいが、だんだん元に戻ってしまうとのこと。これは、急にそうなったのではなく、以前からそうだったことに気づくようになってきた可能性が高い。痛みの原因の1つになっている可能性もある。

9回目:膝は全く気にならない。それよりも、強い痛みではないが腰の方が最近は気になるように。最近は暑くなってきてお風呂をサボっていたそうなので、なるべく入る頻度を多くするようにアドバイス。

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膝の痛みはもうすっかりなくなって、恐さもなくなり、膝が痛かったことを忘れてしまうまでに順調に回復しています。

ただ、3年間もの長らく痛かったので、またあの痛みに悩まされるのは嫌だということで、今後は予防のために月1ペースで通うことになりました。

施術家からのコメント

今回、Kさんのあまりの回復スピードの速さには私も驚かされました。

3年間痛かったので、変化が出るまにで最初は何回かかかるかもしれないと予想していたのとは裏腹に、Kさんはあれよあれよと回復していきました。

それには、Kさんの体温がポイントだったと思います。触れているこちらまで熱く感じるほどにKさんは体温が高いのですが、運動習慣は特にないというので驚きです。人生で冷え性とは無縁だそうで、もともと恵まれた体質だったのも大きかったのではと思います。

血流の重要性がよくわかるケースです。

たまたま手術痕周辺だけ極端に硬くなってしまっただけで、そこが柔軟性を取り戻せば、あとは血流が一気にめぐり、組織の修復が進んだのではないかと思います。改めて、私たちの仕事は、ほんの後押しするだけで、患者さんはしっかり治癒力を備えているんだなあと思いました。

膝を意識しないでしゃがめる、家事ができるのが嬉しいと喜ぶKさん。最近では、足が外側に開いてしまうことや腰の痛みが気になるようになってきました。これは回復の過程で多くの方によく見られる傾向で、体は最もどうにかして欲しいところに、1番大きなサイン(痛みや違和感)を出すので、2番目、3番目には目が向きませんが、1番が解決するとそれまで認識していなかった感覚に気づくようになります。

一度痛くなってしまうと、回復までに時間がかかりますが、痛くなる手前で違和感に気づけると、早め早めの対処ができるので、予防に勝る治療はありません。そのことをよく理解されているKさんと、さらに調子の良い体作りをしていきたいと思います。

この記事を書いた人

山極理奈

山極 理奈

ごく普通の会社員だった私がFMT整体と出会ったきっかけは、長年付き合った足底筋膜炎。お坊さんが始めたという整体が大事にしていた「必ず挨拶をすること」という姿勢に感銘を受けた。同時に、自分の健康を自分で整えられるようになりたい、また、家族や友人の役にも立てるかもしれないという思いから、施術家の道へ。現在、東京大崎院と東京目白院を担当している。