「走っているとだんだんすねが痛くなってくるけど、これってシンスプリントなのだろうか?」
そんな不安があるのではないでしょうか?
もし、あなたのすねの痛みがシンスプリントであれば出来るだけ適切な治療を行うことが大切です。まずは、「自分の症状がシンスプリントなのか?」を把握してください。
今回は、シンスプリントの症状「12の特徴」をもとに、あなたのスネの痛みは、シンスプリントなのかを確認していきましょう。
(画像出典:allabout.co.jp)
自分でシンスプリントなのかを判断できる12のチェック項目
シンスプリントの主な症状「12のチェック項目」を参考に、シンスプリントかどうかの判断基準にお役立てください。
はじめに出てくる症状―
- すね(ふくらはぎ)の内側(または、外側)が痛い
- すねの内側(または外側)の骨を押すと、激痛がする
- 骨がきしむような感じがする
- 走ったり、ジャンプするとすねの内側(または外側)が痛い
- 骨折した時のような、激しい痛みではなく、ズーンとした、鈍い、響くような痛みがある
- 運動を始めると痛くなり、体が温まってくると痛みがなくなり、運動が終わるとまた痛む
- 筋肉痛のような痛みも感じる
ひどくなると―
- 歩いたり、立ったりするだけで痛い
- 何もしなくても痛い
- 運動している最中もずっと痛い
- 最初の頃より、痛みが持続する
- 運動ができなくなるほど痛い
シンスプリントはすねの内側(または外側)が痛む症状
(イラスト出典:yoharano.ti-da.net)
シンスプリントは、イラストの赤で囲んである位置が痛くなる症状です。
もっと正確にお伝えすると、シンスプリントは筋肉ではなく、骨と筋肉がくっついている「骨膜(骨をおおっている膜)」が炎症して痛くなる症状です。そのため、筋肉がついている骨膜のラインに沿って痛みが起こります。
また、痛みの範囲がひざから下全てとかなり広いときも、シンスプリントと診断される場合があります。不安がある方は、病院での診断をおすすめします。
シンスプリントが痛くなる原因は「硬くなった筋肉」
シンスプリントは「すねの骨の内側や外側」が痛む症状ですが、上の図を見て分かるようにすねの周りには「ヒラメ筋」「腓腹筋」「前脛骨筋」などさまざまな筋肉が付着(筋肉が骨に付いている)しています。
例えば、「ヒラメ筋」は、走ったり、歩いたり、ジャンプをする時によく使う筋肉です。その動作をするたびに強くぎゅ!ぎゅ!と緊張をして、すねの骨膜(骨膜とは、骨をおおっている膜)をひっぱるのです。
この緊張が強く起こり、引っ張り続ける状態が長く続くと引っ張られている骨膜が耐えきれずに炎症が起き、痛み始めます。これがシンスプリントになる本当の原因です。
さらに詳しく原因について知りたい方は「シンスプリントとは?|シンスプリントを引き起こす6つの原因」の(シンスプリントの痛みを起こす筋肉を硬くする6つの要因 )を見てください。シンスプリントを完治させるためには原因を正しく理解しておくことは非常に大切です。
シンスプリントを治すために最も最適な治療方法
一般的にシンスプリントの治療とは、
- スネの内側を氷で冷やす(アイシング)
- 痛いところをグリグリと押す
- 痛いくらいストレッチする
- 練習前にテーピングをする
- 靴の中に中敷き(インソール)を入れる
などが行われます。
しかし、上記のシンスプリントの治療に取り組みながらも、治らずに辛い思いをしている人がたくさんいます。それは、シンスプリントに対する治療方法が間違っているからでしょう。
シンスプリントの原因は「硬くなった筋肉」です。「硬くなった筋肉を柔らかくすること」や「血流を回復させて治癒を促すこと」が、シンスプリントの早期改善だけではなく、再発防止にもとても効果的なのです。
シンスプリントは、「原因」をしっかりと把握して、「正しい治療」を行っていけば、早期に完治が望める症状です。「シンスプリントを根本的に治して悔いなく試合に臨むための治療方法」でシンスプリントの「正しい改善方法」を紹介しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。