症例

足底筋膜炎の患者さんは、イギリスからの来院でした。

大阪院

足底筋膜炎

FMT整体新大阪駅前院を担当している山田泰行です。

FMT整体には、海外で生活されている日本人の方が、一時帰国を利用して来院されるケースが時々あるのですが、先日、イギリスにお住いの日本人女性が、インターネットで当院を知り、ご家族であるイギリス人男性に「ぜひ施術を受けさせたい」との思いで来院されました。

お二人での1週間の来日に合わせて、3回の予約をとられました。
症状は、足裏に痛みが出る「足底筋膜炎」です。

イギリスの病院では、
”足を氷水で冷やすこと”と、”出来るだけ動かすようにストレッチをするように”と指導を受けられていたのですが、
FMT整体のホームページで紹介している、足底筋膜炎の症状についてのアドバイスが全く逆のことだったので、興味を持たれました。

 

患者の男性は駐車違反の取締りのお仕事をされていて、一日中歩き回られるのでお身体には相当な負担があるようです。
来院時には両足裏のかかと付近に痛みがあり、歩行時だけでなく、立っている状態でも痛みがありました。

初回の施術で体に触れると、全身の緊張がとても強く、体勢を変えるだけでもあちこちに痛みがでる状態でした。

それでも、2回目の来院時には、初回の足裏の痛みは半分程度になり、
3回目には、歩行時に左足には痛みが少し残るものの、右足はほぼ痛みがない状態になりました。

体全体の緊張もひと回り取れた感じでした。

他国で施術を受けることには不安もあったと思いますが、
施術ごとに痛みが緩和されていたので、表情も毎回明るくなられた様子が私もうれしかったです。

 

私自身、イギリス人男性に施術する機会は初めてで貴重な経験でしたが、同時に2つの学びがあったと振り返りました。

1つ目は、
治るための環境を整えることの大切さを再確認したことです。

どんな病気やケガにも原因があり、そして、なかなか回復しないことにも原因があります。

FMT整体で、患者さんにお伝えしている大切なことの一つに

「治るための条件を整え、回復を妨げる要素を排除すること」があります。

同じ習慣を繰り返していたのでは、なかなか改善には進みません。
この男性に対して、滞在中も含めて、お家で気を付けてもらうこととして伝えたことはシンプルなことです。

「お風呂に入って体をしっかり温めること」、「無理なストレッチなどはやらない」この2つです。

温めることで、血流も良くなり筋肉は柔らかくなります。

また、痛みを我慢するような動きを繰り返すことは、体に負担をかけます。
良かれと思っておこなうストレッチであっても、痛みを伴えば、かえって筋肉の硬さを作ってしまう可能性があります。
まずは体をやすめ、筋肉の柔軟性を取り戻すことが大切です。

このことにしっかり取組まれた結果、施術の効果も高められて、良い反応が出たのだと思います。

体を休め、治るための条件を整えることに集中すると、短期間でも体に備わる治癒力はグンと進んでいくことを改めて確認しました。

そして2つ目は、
施術家として自分が発する言葉や伝え方に向き合えたことです。

今回は、付き添いの日本人女性に通訳をしてもらい、お身体の状態を確認しながらの施術でした。

普段から発している自分の言葉ですが、その言葉の一つひとつが通訳を介して患者さんに伝わるとなると、無駄な言葉を省き、いかに分かりやすい単語や言い回しで説明できるかを考えながらの会話となりました。

施術時の説明だけでなく、普段の何気ない会話でも、言葉は自分の解釈だけで発しているものです。

改めて、相手にどう伝わっているのか?という視点で自分の言葉や伝え方を振り返ることができました。

今回の施術機会は、回復のための時間を作ることの重要性、
そして、それを伝える分かりやすい言葉が大切であることなど、日頃、当たり前になっている認識や振り返ることを忘れがちなところに、立ち止まって目を向ける貴重な学びであったと思います。

これからも一つひとつのご縁に感謝して、学んでいきたいと思います。

 

この記事を書いた人

山田泰行

山田 泰行

大阪エリア担当。息子のケガを通して公務員から施術家の道へ。現在進行形で学びながら、皆さんの人生のきっかけとなる場を提供していきます。