こんにちは。FMT整体の山田です。
今回は、足底筋膜炎の症状が、セルフケアDVDとの併用で早期に改善したケースを紹介します。
症状・診断
Aさんは、調理師の65歳男性です。症状は、歩行時の右足かかとの痛み。来院の約3ヶ月前から痛みが出てきました。整形外科でのレントゲンでは骨には異常はなく、「炎症が起きている」として足底筋膜炎と診断されました。
お仕事ではほとんど立ちっぱなしで、普段から足に負担がかかっている様子。そして、Aさんは、長年水泳をされていて、今回の痛みの原因には、平泳ぎのキックの強化練習を集中的におこなったことも、さらに足に負担がかかったのではないかと、自己分析されていました。
治療計画・方針
Aさんのお体は、全体的には柔軟性がある状態でしたが、立ちっぱなしのお仕事の影響からか、臀部や太ももに張りがありました。また、スネや足首、足裏や足指の筋肉には硬さがあり、足部の本来の機能を低下させている様子でした。
ですので、全身を整えながら、下半身全体や足部の筋肉の柔軟性を取り戻すことを目的に、施術をおこなうように考えました。
また、整形外科の指導を受けて、タオルギャザーのストレッチ、ゴルフボールでコロコロするケアをされていたのですが、Aさんの現在の状態から見て、そうした刺激を与えることが、さらに筋肉の緊張を起こすことが考えられました。ですので、ひとまず、それらを中止してもらい、負担を与えない時間を作ることを優先するようアドバイスしました。
症状改善までの経過
初回:Aさんは、当院が制作している足底筋膜炎セルフケアDVDを購入されました。
お仕事との都合もあり、頻繁に通院することが難しかったために、施術とあわせて自分でも早く治るためにできることをやりたい思いからでした。
2回目:初回のあと、朝の痛みが減ったとの報告。また、DVDのケアをやって調子がいいとも言われました。
「なんで、あんな触れ方で?」と、セルフケアDVDで伝えている触れ方が、優しい刺激のアプローチなので、思ったより効果が出たことに不思議な感覚をもたれたようでした。
症状は、来院前の痛みを10とすると、初回のあとが8、そして今が5くらい?と、痛みの程度が半分くらいになっているお話でした。
Aさんは、負担をかけないことの取り組みとして、通勤を車に変更。そして、お風呂にしっかり浸かり、血流をよくして治癒力を高めるようにされました。そのうえで、お家ではセルフケアに取り組まれていました。
その後、3回目の予約について、お仕事の都合が合わなかったため、キャンセルになりました。連絡の際、状態をお伺いすると、痛みはさらに減って良くなっているとのことでした。
それから、しばらく予約もなく、どうされているのかな?と思っていたところに、Aさんから、お手紙が届きました。
(ホームページ内の「体験者の声」でも紹介しています。→こちら)
施術家からのコメント
その後の経過について心配していたところ、セルフケアを継続されて、さらに状態が良くなっておられたので安心しました。いい状態が維持できるように、またいつでもご連絡ください。
Aさんの場合は、2度の施術とセルフケアで改善がトントンと進んだケースでしたが、改善には、症状の程度や日常での過ごし方によって時間がかかる場合もあります。
そうした中で、有りがちなのは、体に痛みや不調があれば、「体が弱いから」と捉え、「筋肉を付けたり、強くしなければならない」などと考えることです。しかし、痛みなどがある状態は、疲労が蓄積して、筋肉が傷ついたり弱っている可能性があります。まずは、負担を減らし回復する条件を整えることを優先すべきです。
Aさんも、水泳という競技を長年されてきたので、普段からトレーニングなどで体に負荷をかけることが多かったと思いますが、思い切って休むことを優先して、回復する条件を整えられたことが、治癒力を高めることにつながったのだと思います。
施術とあわせて、早期に回復する条件を一緒に考えていきますので、足底筋膜炎でお悩みの方はいつでもご相談ください。