こんにちは、FMT整体の三輪です。
私たちは普段、当たり前のように直立二足歩行で歩いていますが、
”直立二足歩行”が可能で、今まで生き残っている生物は人間のみというのはご存知でしょうか?
「え?鳥や猿も二足で歩いているよ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに鳥や猿は二足歩行なのですが、直立(背骨と足を垂直)して二足歩行できるのは人間だけなのです。
(※ちなみに、猿はナックルウォークといって手も使って歩きます)
実はこの直立二足歩行、長距離を走る上でものすごく有利に働きます。
そのひとつの理由は、呼吸です。
例えば、チーターや馬など足が速い動物のほとんどは四足歩行ですが、
これらの動物は走りながら胸を縮めたり、伸ばしたりする動作と
息を吸い込み、吐く動作が連動しています。
(以下の動画をご覧いただけるとわかりやすいと思います)
つまり、一歩進むごとに一呼吸しかできないのです。
これは、肺が前足と後ろ足の間にあるため足の動きに肺の動きが制限されるためです。
しかし、人間は直立二足歩行を獲得したことによって、
足の動きと肺の動きを別々に分けることができるようになりました。
走ったことがある方ならわかると思いますが、
長距離を走るときには呼吸のリズムというものがあります。
例えば、2回吸って、1回吐くという一定の呼吸のリズムが楽だとしたら、
人間は歩数に縛られずにこの呼吸のリズムを保つことができます。
これは、足と肺が連動していないからこそできることです。
一歩ごとに一回の呼吸をしてみるとかなり早い呼吸になるので疲れやすくなります。
ですから、四足動物は短距離走向きで長距離走には向いていないのです。
そして、直立二足歩行によって獲得したこの肺を最大限に活かすためには
正しい姿勢で走ることがなにより重要になってきます。
※この走り方などに関しては、今後の記事でお伝えしていこうと思います。
胸郭を大きく使えるようにしておくことで持久力は変わってきますので
まだ、以下の記事を見ていない方は参考にしてみてください。

しかし、このような人体の仕組みが自然と進化の過程で
出来上がってきたことは、あらためて命って不思議だなと思います。
命は必ず回復しようとする。
命は必ず生きようとする。
その生きようとする命の力が
私たちの頭で考えられる範囲を遥かに超えて、
自然界で生き延びるために体を進化させてきたのだと思うと
「自分の体を大切にしなくちゃ。」と感じますね。