活動日誌

【学院講座レポート⑥】セラピストは「自分自身」が商品

その他

こんにちは。FMT整体の三輪です。

先日、開催されたセラピスト養成学院の実技講座(ホームケアコース)では、「施術は技術以上に、どんな人が施術するのかが大事」という講義がありました。

FMT整体のセラピスト養成学院では、「施術技術」よりも「自分自身」の学びに重きをおいています。

なぜかというと、実際に人に施術をするときには、技術以上に「自分自身が与える影響」が大きいからなんですね。

それは、施術者の印象という単純な話ではなく、治療効果にも影響してきます。

…と偉そうなことを言いつつ、
僕自身が学院生として学んでいたときは「技術が大切」と思っていました。

僕自身がFMT整体の技術で治してもらった経験がありましたし、先輩を見ていてもバンバン患者さんを良くしていることで信頼を得ていると感じていたからです。

でも、実際に現場で施術をするようになってわかったことがあります。

それは、「治る・治らない」だけが信頼を作るわけではないということです。

僕がセラピストとしてデビューをしたのは、18歳のときですが、いざ現場に立ってみると、緊張で技術をあれこれ考えている余裕がありませんでした。

自分より何倍も人生を生きていらっしゃる方が「お願いします」と体を預けてくださる。中には、どこに行っても良くならずに藁をも掴む思いで来られる方もある。遠方から施術料よりも高いお金と時間をかけて来られる。

その患者さんの姿を見て、「とにかく良くなってほしい。」の一心で施術をしました。

わからなくなったときには先輩に電話をかけて深夜までアドバイスをもらったり、次患者さんが来られたら何ができるのかをカルテにぎっしりメモしたりと、とにかく必死でした。

そんな日々を繰り返す中で、徐々に通ってくださる患者さんも増えたころ、先輩から「患者さんになんで通ってくださるのか聞いてみなさい。」と言われたので、次の日から患者さんに聞いてみたんです。

すると、「先生が一所懸命に治そうとしてくれるから。」という言葉をくださる方がほとんどだったんですね。

特に印象に残っているのは、

「前に通っていたところは、紹介でしか予約ができなくて、すごい技術を持った先生なんだろうけど、3回で良くならないならおかしいって言われてしまってね…。でも、ここは先生が一所懸命やってくれるから、良くなるまで頑張ろうって思えますよ。」

という言葉を笑顔でいただいたことです。

「そうだったんですね。ありがとうございます。」と表面上は取り繕っていましたが、正直、自分が恥ずかしくてしょうがなかったです。

僕としては、「通っているのは、症状が良くなっているから。」なんて言葉を想像していましたし、「技術が高い先生に価値がある」ぐらいにどこかで思っていたので。

でも、自分が思っていることと、全然違うところを患者さんは見ていてくださっているんだなと実感しました。

この出来事が「技術よりも人」ということを理解するはじめの一歩になりました。

もちろん、矛盾するようですが、技術も大切です。まったく良くならないなら、行こうと思わないと思いますから。

でも、時にセラピストは「治す」ということに縛られてしまってしまうので、治る・治らないだけが患者さんの信頼を作るわけではないということは、ぜひ、覚えておいてもらえると良いと思います。

僕もあらためて、学院で学んだ初心を忘れずに施術をしていきます。

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この記事を書いた人

三輪 拳

三輪 拳

中学生のとき、オスグッドに悩み、地域の治療院を巡るが1年半治らずFMT整体と出会う。どこに行っても改善しなかった自身の痛みが改善したことに感動し、「自分も将来、困っている人や苦しんでいる人の役に立てる人になりたい」という気持ちを持つようになる。高校では陸上競技をはじめ、山梨学院大学にスカウトで入学するも中退。その後、FMT整体で学び始め、18歳でセラピストデビュー。現在は、FMT整体愛知小牧本院を担当している。