こんにちは。FMT整体の山極です。
冷え込みが一層厳しくなってきた今日この頃。
寒いと血流が悪くなり、痛みやしびれが強くなりやすいため、FMT整体では日頃からお風呂に浸かって体をよく温めるように患者さんに伝えていますが、特に冷えやすいこの時期はお風呂以外にも、家でくつろいでいるときや職場にいるとき、外出時なども積極的に体を温めていただきたいものです。
そこで今回、私・山極が実際に使ってみた上で患者さんにおすすめし、症状の改善にも効果的だった温めアイテム4選をご紹介します。
1.家でのケアにオススメ。「あずきのチカラ」
(画像:桐灰公式HPより)
あずきのチカラは電子レンジを使うため、家での使用にオススメです。
レンジで1〜2分加熱することで中に含まれた本物の小豆(あずき)による40℃以上の温熱効果が10分ほど続きますので、これを痛みやしびれが気になるところに当てて、よく温めてください。
実際、腕から手先にかけての痛みやしびれで悩む頸椎症という症状の患者さんに、これを脇の下に挟んで寝るようアドバイスしたところ、いつもは強いしびれで目覚めていたのが、翌朝かなり軽減して非常に驚いていました。
この患者さんにアドバイスをした時は、今年一番暑い盛りの7月ごろだったので、「こんなに暑いのにさらに温めるなんて!」と、最初は抵抗があったそうですが、実際にやってみたら当てた瞬間にスーッと寝てしまったといいます。この患者さんは脇の下に強いしこりがあったので、かなり冷えていたのだと思います。
目元用、首肩用、おなか用、顔用、腰用・・・など種類が豊富なため、気になる部位に合わせて選ぶのも良いですが、無理にそろえなくとも1つあれば十分だと思います。この患者さんは目元用を脇の下に当てて使っていました。
私自身も首肩用、目元用、顔用などいくつか買ってみましたが、首肩用をお腹の上に乗せてみたりお尻の下に敷いてみたり、また、顔用を足に巻いて使ってみたり(この辺りはまた別の機会に紹介したいと思います)と自由に使っています。
価格はラインナップによって異なりますが、800〜1800円ほどで購入できるのと、1回使って終わりではなく、250回使えるためとっても経済的です。
2.就寝時の冷えにオススメ。レンジで簡単「ゆたぽん」
(画像:白本アースHPより)
ゆたぽんは電子レンジで2分ほど加熱するだけで30〜40℃ほどになったジェルの保温効果が7時間続くため、就寝時の寒さ対策にうってつけです。
ここ最近の気温の冷え込みで、「布団に入っても寒くて、肩にすごく力を入れてしまうんです。」という患者さんが増えていますが、それに伴って症状も強くなっている傾向にあります。
体が冷えたまま寝ると血流が滞り、体の修復が遅れてしまいます。就寝中は1日のうち体が最も回復されるはずの時間ですので、しっかり温かくして寝ていただきたいところです。
これを使い出してから、寝つきが良くなったと言う方が多いです。朝の目覚めがちがうと言う方も。
その中でも、ヘバーデン結節という指の第一関節の痛みで悩む患者さんは、手足の冷えはもちろんのこと、お腹の冷えも強かったので、寝るときにこれでお腹を温めるようにお伝えしました。
体はいかなる場合でも脳と内臓への血流を優先するようにできているため、お腹(内臓)が冷えているままだと、いつまでたっても手足への血流が回復しないからです。
この患者さんは、寝るときにお腹にこれを乗せて、さらにお腹とゆたぽんの間に手の指を挟んで寝たところ、翌朝、指の痛みが全くなくなったと言います。
使って負担がかかれば痛みは出るものの、長年悩んできた症状だけに、久しぶりに全く痛みがない状態を感じることができ、温めることの重要性を改めて実感したそうです。
こちらのアイテムには使用回数の記載は特に見当たらないため、使用方法を守れば何度でも使えるようなので、あずきのチカラ同様、経済的です。
ネットサイトだとおおよそ1000円前後で購入できます。また、大きいLサイズもあるみたいです。大きな薬局にも置いてあることが多いので、ぜひ探してみてくださいね。
3.家でも外でも職場でも。「ペットボトル湯たんぽ」
これまで電子レンジを使った2つのアイテムをご紹介しましたが、患者さんの中には電子レンジが家にないという方も結構いらっしゃいます。
そんな方にもおすすめなのが、コンビニや自動販売機などで売っているHOT用ペットボトルを使ったミニ湯たんぽです。70〜80℃くらいのお湯を入れて痛むところをしっかり温めます。
お湯さえあればどこでも使えるので、家でのケア、夜眠る時の湯たんぽ代わりははもちろん、会社に給湯室があるなら職場での使用もおすすめです。
冒頭でご紹介した方とはまた別の頸椎症の患者さんは、一日中デスクワークをしているのですが、首の痛みが酷くて仕事に集中できないほどでしたが、
このペットボトル湯たんぽを痛いところに当てている間は痛みをほとんど感じなくなるため、仕事への支障がぐんと減り本当に助かっている、いいことを教えてもらってた、と感激していました。
デスクに常備してお湯がぬるくなってきたら中身は飲んで空にし、給湯室でまた温かいお湯を入れて一日中使っているそうです。そんな取り組みの甲斐あってか、この患者さんも今ではずいぶん症状が改善してきています。痛くない時間を多くしてあげるとストレスも減るので、症状の改善につながりやすくなります。
作り方はとても簡単です。
普通のペットボトルに熱湯を入れると変形してしまうので、必ず「HOT用のペットボトル」を用意し、水:熱湯=1:2くらいの割合で入れるとだいたい70〜80℃くらいになりますので目安にしてみてください。必ず先に水から入れてください。
できればコンビニで売っている500ミリサイズが大きくておすすめです。
4.貼るなら湿布の代わりに「ホッカイロ」を
最後にご紹介したいのが、定番中の定番ホッカイロです。腰に貼ったり背中に貼ったりしたことはどなたもあると思いますが、痛いところやしびれがあるところにも積極的に貼ってください。
患者さんに伝えると、「痛むところには湿布を貼るんじゃないの?」というお声がまだまだ根強いことを日々現場でも感じますが、痛みを根本的に良くしていきたいなら、湿布はやめてホッカイロを使ってください。
組織が傷ついていたり硬くなって血流が悪くなっている時、体はその部分への血流をよくするために炎症を起こします。それに伴って出てくるのが痛みです。
消炎鎮痛成分の含まれた湿布は、せっかく体が治すために起こしてくれている炎症を抑え、血流を悪くして痛みを「感じにくく」しているだけで、「治してくれている」わけではないのです。むしろ、常用していると血流が低下した状態が長く続き、改善がますます遅れてしまう可能性があります。
それよりもホッカイロを貼って温めて血流をよくしてあげれば、体は炎症を起こす必要がなくなるため、痛みも自然と和らいでいくはずです。
これまで痛むところにはいつも湿布を貼ってきたという患者さんや、寒さ対策でしかホッカイロを使ったことがなかった患者さんから、「ホッカイロを貼っている時は明らかに痛みが楽です」「湿布よりも安いからまとめ買いして、毎日貼っています」など、軒並み好評をいただいています。
首が痛い方は服の上から貼ったりストールに巻いて首に当たるようにしたり、肩が痛い方は肩に、脚が痛い方は脚に、など自分が一番気になるところに貼ると良いです。また、女性で生理痛が辛い方はお腹(下腹部)に貼ると痛みが和らぎますよ。(低温やけどにはお気をつけください。)
ちなみに、少ない枚数で全身を効率よく温めるなら、“肩甲骨の間”と“仙骨”に貼るのがFMT整体流です。(下図参照)
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご紹介したもの以外にも世の中には温めるアイテムはいろいろ出回っていますので、「これでないといけない」ということはありませんが、今回、患者さんにオススメするならという視点で見たとき、比較的どこでも手に入りやすく、安価で、何度も使えて、扱いが簡単なものに絞ってお伝えしてみました。
ぜひ、自分に合った方法を見つけてみてくださいね。
お風呂に入っても布団に入る頃には冷えてしまいやすいこの時期は、いつも以上に体を温めることに意識を向けてみてください。