こんにちは。FMT整体の三浦です。
「風邪でずっと寝ていたからか、
痛みはもう全く気にならないです。」
坐骨神経痛で通うSさんは、そう教えてくれました。
Sさんのように、風邪やインフルエンザの回復と同時に
身体の痛みが大きく改善していく患者さんは
実は、結構いらっしゃいます。
人間の体は寝ている間に回復しますので
どんなに良い治療を受けても
回復するための時間(睡眠)が充分にとれていないと
改善していきづらいのですが、
かぜなどで体調が悪化すると
必然的に睡眠時間が増えるので改善が促進されるのです。
身体の修復、疲労回復に大きな役割を果たす「成長ホルモン」は、
研究によると1日の総量の5~7割が
睡眠時間に分泌されることが分かっています。
“寝る子は育つ”とはよく言ったものですが、
しっかり寝る人は、治りもよいということですね。
なお、成長ホルモンは「アンチエイジングホルモン」とも言われます。
内臓脂肪の増加や、肌のシミやシワの進行も防ぎます。
具合が悪いと、だるくて動きたくなくなったり、眠くなったりするのは
身体が、修復にエネルギーを使うために起こしている自己防衛反応です。
つくづく、身体はよくできていると思います。
一流のスポーツ選手でも、身体に異変が現れたら
ストレッチよりなにより、まずはひたすら眠って回復させる
という方もいます。
Sさんも「眠るって大切なんですね。」と
身をもって休息や睡眠の大切さを体感した様子。
今回の経験は今後の生活にきっと役立つと思います。
今は「睡眠負債」という言葉があるほど、
慢性的な睡眠不足の方が増えていると言います。
患者さんに伺っても、睡眠時間が短い方がとても多いです。
もし、身体の不調がなかなか治らないとか
慢性的な疲労に悩まされている方、
早く痛みやしびれなどの症状を回復させたいという方は
まずは睡眠をしっかりとるようにしてみてください。
おすすめは、
夜10時から11時ぐらいには就寝することです。
望ましい就寝時刻については諸説あるところ、
成長ホルモンは、熟睡するとたくさん出るのですが、
熟睡をするのに必要なメラトニンというホルモンは
光と体内時計によってコントロールされていて、
午前3時までに分泌のピークを迎え、
以降は、起きるためのホルモンが分泌されはじめます。
ですから、午前3時までに熟睡する時間を
充分に確保するのが望ましいと考えています。
できるだけ自然のリズムに合わせた方が
成長ホルモンが出やすい(身体はよく機能する)
ということが理解できると思います。
人間も自然環境に適応できるように何万年もかけて
進化してきた訳ですから当然と言えば当然ですね。
睡眠に必要な時間は個人差がありますが、
既に弱っている体を回復させるためには、
7時間以上は睡眠時間をとり、
それを3日間続けてみてください。
実践すれば、理屈云々ではなく、
身体が変わっていくのを感じることができると思います。
なお、施術を受けると、
「リラックスの神経」である「副交感神経」が優位な状態が続きますので
熟睡しやすくなり、成長ホルモンも分泌されやすくなります。
ですから、施術を受けたらなるべく心身に刺激を与えないように、
そーっとお帰りになって、そーっと寝るのが一番です。
活き活きと効率よく毎日を送ることができるようになれば
これまでより、もっと多くの時間や、楽しく充実した毎日を
手に入れることができるようになると思います。
是非お試しください。