日々の気づき

「つま先着地」vs「かかと着地」その2

ランニング2

その他

こんにちは。FMT整体の三輪です。
前回に引き続き、「地面に足を着く際の着地の仕方(接地)」について
もう少し、踏み込んで考えていきたいと思います。

前回の記事では(まだ見ていない方はご覧ください)

「つま先着地」vs「かかと着地」その1
昨年、日本記録を出した大迫選手は、「つま先接地」とメディアで取り上げられているので「つま先で走ることが良い」といったような偏った解釈も広がり始めて、怪我をする人も増えています。私たちはどのような接地をするのが理想的なのでしょうか?今回はこのランニング時の接地について考察をしていきたいと思います。

かかと着地・フラット着地・つま先着地の3つの接地の種類を紹介しました。

まずは、自分のレベルにあった接地をしていくのが良いのは大前提なのですが、
どの接地が体に対しての負担が少ないか?というとフラット接地・つま先接地です。

以下の動画では、
かかと接地とつま先接地のときに体にかかる衝撃について説明をしています。

かかと接地では、かかとの硬い骨からダイレクトに地面に着地するので
ブレーキをかけるような動作になり、着地したときの衝撃が一気に足にかかります。

それに比べて、フラット接地やつま先接地は
かかとに比べて衝撃が少ないことがわかります。

本来、人間が裸足で走ると自然とフラット、
または、つま先接地になるはずです。

例えば、不整地や硬い地面の上を裸足で走ろうと思ったら
かかとから直接着地するのは怖くてできないと思います。
すると自然にフラットまたは、つま先接地になり、
衝撃を少しでも和らげようとして走るはずです。

なぜ、かかと接地の人が多くなってしまったかというと、
ランニングシューズが高性能になったからです。

現代のランニングシューズには、高性能のクッションがはいっているため
かかとから接地する怖さがなくなり、かかと接地がクセついていくのです。

つまり、ランニングシューズの性能が良くなってしまったがために
クッションに頼ってしまい、自分の接地で衝撃を和らげて走る感覚を失っている状態とも言えます。
そのため、ドタドタ・パタパタ音を立てながら走る人もたまに見かけます。
(裸足であれば、痛くてあれほど音を立てて走れないはずです)

では、どうやって接地の感覚を磨いていくのかというと
おすすめの方法は2つあります。

1つは、フラットな底のシューズを履くことです。
多くのランニングシューズは、土踏まずのあたりに補強材がはいっていますが、


出典:Asics

以下のようなフラットなソールの方が裸足に近い接地の感覚になります。

出典:Asics

このようなフラットな底のランニングシューズで練習をしていくと良い接地に近づいていきます。
FMT整体でおすすめしているのはビモロシューズです。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

僕が陸上長距離選手だった時に知りたかったおすすめのランニングシューズ。
陸上競技をしている方は、練習用とレース用を分けている方がほとんどだと思いますが、今回紹介するのは”練習用のランニングシューズ”です。

2つめは、裸足で芝生を走ることです。
裸足で芝生を走ると自然にフラットやつま先接地になるのを体感できると思います。
この感覚を持ちながらフラットなランニングシューズで練習をしていくと良い接地になりやすいです。

シューズを履かずに芝生を走ることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、
素足で芝生を歩いてみると意外に気持ちいいので、
まずは、素足で芝生を歩くということから始め、慣れていってください。

自分の着地に対して、どのぐらいの衝撃が返ってくるのか?を感じながら走っていると
こうやって走ったほうが楽だな。こうやって走ったほうが疲れにくいな。と走り方がわかってきます。
すると、徐々に自分にあった接地が身についてきます。

ぜひ、以上を参考にしながらより良い走りを目指していきましょう!

ちなみに、この接地の感覚を掴んでいない状態で、最近話題になっている
ナイキの厚底シューズを履くと足や腰への負担が大きくなって痛める可能性があります。
また、このあたりは次回以降の記事で書いていきますね。

【体の学校】無料メールマガジン講座

FMT整体の体の学校は、私たちが10万人を超える患者さんを施術してきた経験を元に考えられた食事、姿勢、呼吸、運動、免疫力アップ、睡眠など、予防医学の総合知識と、それらの具体的な実践法を学ぶ健康講座です。まずは、この無料メール講座から学びを始めてみてください。 無料メール講座の詳細はこちら

この記事を書いた人

三輪 拳

三輪 拳

中学生のとき、オスグッドに悩み、地域の治療院を巡るが1年半治らずFMT整体と出会う。どこに行っても改善しなかった自身の痛みが改善したことに感動し、「自分も将来、困っている人や苦しんでいる人の役に立てる人になりたい」という気持ちを持つようになる。高校では陸上競技をはじめ、山梨学院大学にスカウトで入学するも中退。その後、FMT整体で学び始め、18歳でセラピストデビュー。現在は、FMT整体愛知小牧本院を担当している。