FMT整体の柴田です。
先日、セラピスト養成学院の
ホームケアコース卒業式が開催されました。
今まで何度もこの場に立ち会う経験はしていますが、
5ヶ月間を乗り越えた学院生の表情には、
それぞれのストーリーが現れるなぁ…と感じます。
合わせて、入学前に立てた目標を
無事に達成した!という報告をくれた学院生もあり、
私たちも非常に嬉しい時間となりました。
さて、いきなりですが質問です。
「あなたは、2週間で人は変わると思いますか?」
学院の最後には、私たち講師が皆さんの
施術を受けるという時間を設けているのですが…
あるひとりの学院生(Iさん)の施術が劇的に変化していたのです。
2週間前の最後の技術練習日まで、
お世辞にもうまいとは言えなかったIさんの施術。
それが、学院卒業を迎えた日。
私たち講師も驚くほど、誰よりも心地よく
温かいものに変化していました。
私が施術を受けたあとに話を伺うと、
前回の技術練習の最終日、
様々なできごとから学院への参加姿勢などの甘さに気づいた。
もう残り2週間。みんなには追いつけないかもしれないけれど、努力する。
そう覚悟を決め、具体的な努力をつづけたようです。
そんな、Iさんの施術からは努力の証がはっきりと感じ取れました。
もちろん、
2週間でいきなり技術力が向上するということはなかなか起こりづらく…
技術そのものが大きく変わった
というわけではないのですが、
不思議としっかり身体がゆるむのです。
私も施術をつづけて10年ほどになりますが、
あらためて技術うんぬんではなく、
その人の在り方がこんなにも施術に影響し、
人の身体に響くのだと学ばせてもらいました。
変わったのは、技術力ではなく
Iさんが自分の現状を明らめ(あきらめ)、
しっかりと受け入れ、行動した
その心の姿勢の変化だったんですね。
私たちは何かが上手くいかないとき、
本を読んだり、誰かに教えを請うたり、
どうしても外に何かを求めがちですが…
そんなときこそ一度、立ち止まって
現在の立ち位置を確認したり、
物事の取り組み方の姿勢を見直したり、
自分自身の内に目を向けてみること。
そこで出会った何かが、
自分の突破口になってくれるかもしれません。
私もそれを心に留め、日々を過ごしていきたいと思います。