症例

手根管症候群の改善の秘訣は、力が抜けた状態を思い出すこと

手のしびれ

手根管症候群

こんにちは。FMT整体の山田です。
手のしびれ、痛みが起こる症状である手根管症候群(しゅこんかん しょうこうぐん)の患者さんのケースです。

40代の女性患者Nさん。1年ほど前から両手にしびれがあり、半年前からは朝のこわばりもひどくなってきているようです。お医者さんからは中程度の症状だと言われて、お薬で様子をみられている状況です。

早く治して仕事も家事も普通にできるようになりたいと、インターネットで探して当院に来院されました。

Nさんのお体は、肘から先の前腕を含めて、腕の筋肉に強い硬さがあります。
FMT整体では、こうした腕の筋肉の硬さが血管や神経を圧迫しているために、しびれなどの症状につながっていると考えています。

また、Nさんは体全体の力みが強い状態でした。力が抜けていない状態です。
常に力が入るクセがあることも、ずっと緊張状態が続くので筋肉が硬くなることにつながっています。

初回は、お体全体の状況をお伝えしたり、過ごし方のアドバイスをしました。

2回目の来院。手のしびれに特に変化はありませんでした。
でも、肩甲骨などの動きをはじめ、体の緊張は少し和らいでいるように感じられました。

この日、施術の前に力の入り方を確認してもらうため、ある動作をお伝えしました。
手をブラブラする動きです。
(やり方)
・立って体の側面で両手をダランと下げます
・どちらか片側の足に体重をかけて軽く体を傾けます。
(腕が完全にぶら下がっている状態を作ります)
・ぶら下がった腕の手首をブラブラと揺らします
(体側に沿って左右に)

※以下の動画を再生すると手根管症候群の患者さんにお伝えしている「手の力を抜きやすくするエクササイズ」を見ることができます

やってもらうと、Nさん
「えっ?」と苦笑いしながら、腕が思うように揺れないことに気づかれました。
「どうやったら、揺れるんですか?」と。

実は、しっかり脱力ができていれば、手首がぶらんぶらんと自然に揺れます。

でも、うまく脱力できていない状態だと腕が一本の棒のように揺れてしまいます。
Nさんも、そんな状態でした。

手根管症候群だけではなく、腱鞘炎なども含めて、手の症状の患者さんには、
このように無意識に力が入ったままになっていることが多いです。

こうした場合、「よし、力を抜こう!」と思ってもなかなか揺れません。
今までの習慣で作られてきたものなので、簡単には力が抜けないのです。

このようなとき、体に起こっているのは、
・力の抜けた状態を体が忘れている
・だから、抜き方が分からなくなっている
ということです。

ですので、まずは“力が抜けた状態を体が思い出すこと”が必要です。

Nさんには、施術でお体を緩めたこととあわせて、
「この動作は、力を抜く練習だと思ってやってみてください」
「少しずつ出来るようになりますよ」と日常の中でやってもらうように伝えました。

「やってみます!」とNさん。

そして、3回目の来院日。
施術の前に、手のブラブラの動きをしてもらうと、手首がだいぶ揺れるようになっていました。
「少し出来ている感じはあります」とNさん。

さらに、手のしびれは同じようにあるものの、
「夜中にしびれで目が覚めることがなくなった」と少し変化が出てきた報告がありました。
筋肉の緊張が和らいできた効果です。

普段、他の患者さんからも「体の力が抜けない」というお話はよく聞きます。
でも、力を抜こうと思っても筋肉が硬いままだとうまく抜けません。さらに、そもそも力が入っていることに気づくことも難しいです。

ですので、施術によって筋肉がある程度柔らかくなった適切な段階で、今回のような動きをお伝えして状態の改善に取り組んでいます。

その後、Nさんの症状は、毎日あったしびれを感じない日が出てくるようになり改善しています。力が抜けてくれば、どんどん良くなっていくと思います。

全ての症状は体が発するサインです。
習慣の中で当たり前になっている状態に気づき、少しずつ体を見直していけるといいですね。

この記事を書いた人

山田泰行

山田 泰行

新大阪駅前院担当。2男1女の父。FMT整体で大切にされていたのは「靴を揃える」などの当たり前のルール。そんな環境からか、日に日に良くなり痛みを通じ成長する息子に触発され、公務員から施術家の道へ。現在進行形で学びながら、皆さんの人生のきっかけとなる場を提供していきます。