症例

手根管症候群を改善するために90歳のHさんが信じたこと

希望

手根管症候群

こんにちは、FMT整体の田中です。

今年90歳になるHさんは“手根管症候群”という症状でこちらに来られています。

手根管症候群は、手首にある手根管というトンネルの中の神経が圧迫を受けて、
指先にしびれや痛みが出る症状で、指先のこわばりや、つまむような動作がやりにくくなることもあります。

Hさんは、整形外科で4回注射を打っても症状は改善されず、手術のことをお医者さんに聞いても、
「良くなるか、はっきりは言い切れない。」と説明され先が見えず困っていたそうです。

そんなHさんを心配した娘さんが、インターネットでいろいろ調べてここを知ったそうです。

Hさんは、ホームページの記事『FMT整体施術理論』の中にある、“私たちの身体には自然治癒力と呼ばれる力が備わっている。”
という言葉に惹かれたことが、来院の動機になったと話してくれました。

自然治癒力とは、元々体に備わった治す力のことです。
例えば、風邪をひいても、無理をしないで安静にしていれば自然と治るように、私たちは生まれつき自らを修復する力を持っているのです。

FMT整体の施術は、自然治癒力を引き出し治癒を促すための技術です。

Hさんのお体の状態は、手の平から指先にかけてしびれと痛みが強く、指先に力が入らず物をつまむことが上手くできません。
お財布から小銭を出すことや、ズボンをつまみ上げるような動作が辛いそうです。

Hさんのお体を触れていくと、長年の痛みやしびれに耐えてきたかの様に全身の筋肉が緊張してこわばっていました。

Hさんは、
「こんな歳になりますが、私の体にも自然治癒力はありますか?」と尋ねられました。

「いくつになっても、自然治癒力はありますよ。」とお伝えすると、

「そうですか、それなら私の体を信じてこれからも通ってみます。」
とHさんはお話しくださいました。

Hさんには、2つのことをやってもらうことにしました。
1つ目は、
お風呂にゆっくりできるだけ長い時間入ってもらうことです。
今まで長湯が苦手だったそうですが、お湯の温度を心地よい位で調整しながら入ったら気持ちよく続けられるようになったそうです。

2つ目は、
こちらからお伝えしたセルフケアを毎日やってもらうことです。
1分もあればできる、手をぶらぶらする体操を紹介しました。

よかったらご覧ください。
手をぶらぶらする体操を紹介している
YouTube動画です。

Hさんは、お風呂とセルフケアを毎日続け、今ではそれらが楽しい日課となっていったそうです。

そして、10回目の施術に来られた時Hさんは、
「先生、右手の指先に力が入るようになったんですよ。」と報告してくれました。
「やっぱり私にも自然治癒力がありました。」と満面の笑顔でおっしゃいました。

今も通われているHさんの痛みやしびれは徐々に改善され、今までできなかったことも、
少しづつできるようになってきています。

Hさんは、体が変わっていくことを楽しむかのように、施術に来るたびに、
「寝返りをしても痛みが減った。」「お箸を少し使えるようになった」など、
普段の生活で気づいたことを教えてくれます。

「これ以上悪くならないようにと最初は思っていたけれど、この歳になっても良くなるなんて、何だか楽しみになりました。」
と、おっしゃるHさんは、表情も明るくなって自信に満ちあふれています。

私たちに備わっている治る力はいくつになってもあります。
これからも、Hさんのお体は確実に良くなっていくと思いますし、一緒に良くしていくことが私も楽しみです。

この記事を書いた人

田中学

田中 学

学生時代に腰を痛め、リハビリではじめたウエイトトレーニングにはまる。トレーナーの資格をとったが、友人の体の痛みを改善できなかったことがきっかけとなり、整体の専門学校で勉強。25年勤務した市役所を退職し、意気揚々とセラピストデビューしたが、半年もしないうちに経営危機に、「もう、だめか。」と思った時、偶然FMT整体に出会い一から学び直す。横浜と東京で6年間セラピストとしての経験を積む。父の脳梗塞を機に実家に戻り、現在、FMT整体長野出張所を担当している。